11月8日、「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024 日本 vs チェコ」(9日、10日ともバンテリンドーム ナゴヤで19時から)を前に公式記者会見と約3時間の公式練習が行われた。また、この日の練習から日本シリーズに出場していた牧秀悟、佐野恵太、桑原将志(DeNA)、栗原陵矢(ソフトバンク)が合流した。
侍ジャパンの練習に先立って行われた公式記者会見では、侍ジャパンから井端弘和監督と髙橋宏斗(中日)、チェコからパベル・ハジム監督とダン・パディサクが出席した(選手はともに9日の先発投手)。
まず両監督にチームの状態が問われた。井端監督は「今日から合流する4人(日本シリーズ出場組)はいますが、宮崎でキャンプをしてきた選手たちは想像以上に状態が良いので、1段階2段階調子が上がってくればいいなと思います」と答え、ハジム監督は「チャイニーズ・タイペイと試合をしてから来ましたが、選手全員のコンディションに問題はありません。大変良い試合をしなければいけないという責任感を持っています」と答えた。
昨年3月のWBC以来となる両チームの対戦について井端監督は「WBCに出ていた選手もいますし、そうした相手とできることはありがたいです」と感謝。ハジム監督も「オリンピックやWBCなどたくさんの大会に優勝してきたベストのチーム。攻守で我々のベストを尽くしたいです」と殊勝に語った。
昨年のWBCも経験した髙橋は「WBCでチェコの選手の人柄の良さや野球に対して真摯な姿勢が印象に残りました」と敬意を示し、「シーズン中と同じような投球がきればと思います」と抱負を語った。
チェコのパディサクはアメリカのジョージア大学大学院でビジネスについての学問を深めながら野球を続けており「いつか侍ジャパンと対戦したいと願っていました。世界で一番と言える打線に対して最善を尽くしたいです」と目を輝かせた。その上で「勝てるチャンスを提供できるように頑張りたいです」と意気込んだ。
初出場となった昨年のWBCで中国に歴史的初勝利を挙げ、侍ジャパンら強豪相手にも懸命に戦う姿が大きな共感を呼んだチェコは、国内の野球環境も劇的な成長を遂げている。
7月に侍ジャパン大学代表も出場した「第43回 プラハベースボールウィーク」で大会史上最多の観客動員数が記録され、国営放送による生中継も行われた。ハジム監督は「ファンの数も野球を知る子どもたちも増え、チェコ国内では初めて野球の本も出版されたんです」と誇らしく話した。
また、今回も出場するマレク・フルプ(巨人)がチェコ人選手として初めてNPBでプレーすることについて、ハジム監督は「聞いた時は大変驚きました」と率直な感想を明かし、「今回の選手も皆、日本のような高いレベルのチームに加わりたいと思っているので、明日明後日の試合で実力をお見せできればと思います」と意気込んだ。
今回も貪欲な姿勢で侍ジャパンに臨んでくるチェコとの対戦は、「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」(侍ジャパンが出場するグループBは13日開幕)を前に貴重な2試合となりそうだ。
選手コメント
牧秀悟(DeNA)
「いろんな人とコミュニケーションを取れて良い時間になりました。意外と疲労も無く元気です。(シートノックで一塁を守っていたが)言われてところはどこでもと思っています。国を代表して戦うので持っているものを出してプレーしたいです」
桑原将志(DeNA)
「疲れは全然問題ありません。(盛り上げ役)期待してもらっている以上はそうしていきたいですし、プレーでもそれ以外でも盛り上げていきたいです。気負ってはいけませんが、日の丸を背負っている責任を持って自分のプレーを全うしたいです」
ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12
試合日程
オープニングラウンド(グループB)
2024年11月13日(水)19:00 日本 9 - 3 オーストラリア
2024年11月15日(金)19:00 日本 6 - 3 韓国
2024年11月16日(土)19:00 チャイニーズ・タイペイ 1 - 3 日本
2024年11月17日(日)19:00 日本 7 - 6 キューバ
2024年11月18日(月)19:00 ドミニカ共和国 3 - 11 日本
スーパーラウンド
2024年11月21日(木)19:00 日本 9 - 1 アメリカ
2024年11月22日(金)19:00 日本 9 - 6 ベネズエラ
2024年11月23日(土)19:00 日本 9 - 6 チャイニーズ・タイペイ
決勝
2024年11月24日(日)19:00 日本 0 - 4 チャイニーズ・タイペイ
開催球場
オープニングラウンド(グループB)
バンテリンドーム ナゴヤ、台北ドーム、天母スタジアム
スーパーラウンド・決勝・3位決定戦
東京ドーム
出場チーム
グループA
メキシコ、アメリカ、ベネズエラ、オランダ、パナマ、プエルトリコ
グループB
日本、韓国、チャイニーズ・タイペイ、キューバ、ドミニカ共和国、オーストラリア