第2回IBAF 15Uワールドカップに出場している侍ジャパン15U代表は8月1日、ドイツとの接戦を制し連勝しました。
戦評
初戦大勝の勢いを持続させたい日本は、ドイツと対戦。
ドイツと言えば、サッカーW杯ブラジル大会での優勝が記憶に新しいが、2013年には初のドイツ人メジャーリーガー ドナルド・ルッツ(シンシナティ・レッズ)が誕生するなど、ベースボールも確実に力をつけてきている。フィジカルの強さを活かしたパワー野球では、ヨーロッパの強豪オランダ、イタリアに並ぶ存在だ。
そんなドイツ15U代表と対戦した日本代表。先制を許したものの逆転し7対5で勝利。ヨーロッパの強豪を下し、初戦から2連勝となった。
1回表、ドイツは二死から3連打で1点を先制するが、日本先発・竹内奎人(伊東リトルシニア)は、ここから後続を三振に取り、試合の流れを壊さない。
すると1回裏、日本はすかさず反撃に出る。
3連続で四球を選び無死満塁とすると、4番・増田珠(長崎リトルシニア)がセンター前へ弾き返し同点。さらに、一死二、三塁から6番・津原瑠斗(長崎海星リトルシニア)の犠牲フライで、逆転に成功する。勢いに乗る日本はその後も8番・竹内のレフト線を破る2点タイムリーや押し出しなどでこの回一気に5得点を挙げ、リードを4点にひろげた。
しかし、こちらも立ち直ったドイツ先発・Walzer Charlesの前に日本は2回から6回まで無得点に抑えられてしまう。その隙に5回表に1点、7回表にも1点を返されじわじわと点差を詰められていく。
だがその嫌なムードを断ち切ったのは4番・増田だった。7回裏、二死からヒットで出塁の西浦颯大(熊本北リトルシニア)を一塁に置き、増田がタイムリー三塁打を放ち1点を追加。
8回表、ドイツに2点を奪われるもその裏には岩本久重(大津北リトルシニア)の二塁打でさらに1点を追加し、粘るドイツを突き放した。
追い上げられたものの、都度しっかりと反撃を重ねた日本。初回の5点の貯金をしっかりと守り、7対5で勝利した。
試合後、鹿取義隆監督は、
「2勝目をあげたが、エラーやフォアボールも多かったので、注意が必要」と勝利にも気を引き締めていた。
また、増田選手は「気が抜けている部分があり、エラーは多かった」と反省を口にしたものの「前試合でヒットを打てなかったので、チャンスで1本打てて気持ちが楽になった」とも語り、これからの試合の活躍を期待させてくれた。
追い上げられながらもしっかりと勝ちきり、連勝した日本代表。
第3戦は8月2日9:00(現地時間)より、ニュージーランドと対戦する。