11月1日、6つの国と地域がアジアナンバーワンをかけて争う第9回BFA U-15アジア選手権(志太スタジアム/静岡県伊豆市)が開幕。侍ジャパンU-15代表は、香港と開幕戦を戦い26対0の4回コールド勝ちで大勝した。
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2回に怒涛の攻撃
開幕戦の先発のマウンドを任されたのは、本格派右腕の清水惇投手(高崎市立長野郷中)。
伊藤将啓監督(習志野市立第一中)が「ブルペンではあまり良くなかったのですが、上手くスタートが切れました」と振り返ったように、清水が香港打線を先頭打者から6者連続三振を奪い、チームに良いリズムをもたらす。
すると、初回には相手ミスと山田将義内野手(私立駿台学園中)のタイムリーによる2点のみに終わった打線が、2回に大爆発。先頭の加藤陸久外野手(開成町立文命中)の三塁打を皮切りに、内山壮真捕手(私立星稜中)がライトオーバーのランニング本塁打を放つなど打線が切れることなく、得点を積み重ねた。そして、最後は代打の宮本拓実投手(私立仙台育英学園秀光中等教育学校)のライトフェンスを越える満塁本塁打で、この回19点目を挙げた。
さらに3回にも5点を挙げると、投手陣も鎌田州真投手(大田区立志茂田中/グランフレール)と根本悠楓投手(白老町立白翔中)が1イニングずつを無失点で繋ぎ、26対0の4回コールド勝ちで初戦を飾った。
監督・選手コメント
伊藤将啓監督(習志野市立第一中)
「初回は少し硬かったですね。国際試合なので、急な練習時間の変更や試合前のシートノックは無くなることなどに対応していかなくてはいけません。サインを見るタイミングなど確認事項をしっかり詰めていきたいです」
清水惇投手(高崎市立長野郷中)
「マウンドに上がったら、あまり緊張せず内山くん(捕手)の構えたところに、投げたいボールを投げ込めました。指にかかるM号球(大会球)にも対応してきました。持ち味の三振を取れて良かったです」
宮本拓実投手(仙台育英学園秀光中)
「甘い球が来たので振り切りました。今大会は肘の状態があまり良くなく、代打での起用が多くなると伝えられていたので、まず結果を残せて良かったです。今後もベンチで明るく振る舞い、試合に出ている気持ちで準備したいです」