8月24日、第10回 BFA U15アジア選手権(25日まで/中国・広東省深圳市)のスーパーラウンド第2戦が行われ、既に決勝進出を決めている侍ジャパンU-15代表は中国と対戦。10対0の5回コールド勝ちできっちりと勝利を挙げ、日本時間25日19時から行われる決勝戦に弾みを付けた。
先発のマウンドに上がった金田優太(川口市立芝西中)は先頭打者に死球を与えるなどいきなり一死三塁のピンチを招く。だが続く打者の強い当たりの打球を二塁手の青山廣大(朝霞市立朝霞第一中)が上手く捕球から送球へと繋げて三塁走者を刺し、ピンチを脱した。
打線は初回に一死満塁のチャンスで得点を奪えず、2回も無得点だったが、3回先頭の浅野翔吾(高松市立屋島中)が三塁打を放つと、坂本海斗(明豊中)が四球を選びチャンスが拡大。続く金田の犠飛と相手失策で2点の先制に成功した。さらに3連続四球でチャンスを作ると青山の犠飛と、重盗を仕掛ける間に得点を追加してこの回4得点を挙げた。
4回には、この回からマウンドに上がっていた翠田広紀(横浜市立舞岡中)が直後の攻撃でライト前にタイムリーを放ち2点を追加した。
そして5回には主将の小林洸貴(習志野市立第一中)による2点タイムリーや相手投手の暴投で得点を重ねると、最後は代打・松井悠真(菊池市立菊池南中)の犠飛で10点目。10対0の5回コールドサヨナラ勝ちで大勝した。
また投手陣は金田と翠田の継投で無安打無得点リレー。今大会5試合で参加8か国中唯一の無失点と好投と堅守が光る。打線もこの日で野手登録の選手すべてが今大会で安打を放ったことになるなど上り調子。この上ない形で、日本勢初のアジア選手権連覇となる2大会連続3回目の優勝まで、あと1勝と迫った。
(決勝戦は日本時間25日19時半からの予定だが、天候の関係により早まる可能性も検討されている)。
監督・選手コメント
松下幸政監督
「強化合宿からずっとアジア制覇を目標に掲げ、選手たちがよくついてきてくれました。決勝に向けて今日も失点しなかったのは大きかったと思います。無駄な四球が出ていないし、要所で好守が出ている。打線もバットが振れていますし、一番良い状態で決勝に臨むことができます」
金田優太(川口市立芝西中)
「試合を作ることだけを考えてマウンドに上がりました。最初は手汗でボールが滑ったのですが、途中から上手くボールとマウンドに慣れることができました。決勝もできることをしっかりやって、泥くさく繋いで勝ちたいです」
翠田広紀(横浜市立舞岡中)
「金田くんの無安打の投球に続こうと思って投げました。低めに意識して投げました。タイムリーは初球を狙っていました。決勝の出番はあるか分かりませんが、まずはベンチから声でチームを盛り上げていきたいです」
小林洸貴(習志野市立第一中)
「(2安打を放ち)なかなかプレーでチームに貢献できていなかったので、決勝を良い形で迎えられると思います。試合を重ねるにつれ、お互いを知ることになり、繋がりや結束が強くなってきたので、決勝もそれを大切に戦いたいです。この18人で野球ができるのも最後なので、悔いなく、日本野球のプライドを持って全力で戦っていきたいです」
第10回 BFA U15アジア選手権
大会期間
2019年8月19日~8月25日
オープニングラウンド
8月19日(月)17:00 日本 3 - 0 フィリピン
8月20日(火)19:30 日本 1 - 0 チャイニーズ・タイペイ
8月21日(水)11:00 香港 0 - 16 日本
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
スーパーラウンド
8月23日(金)19:30 日本 1 - 0 韓国
8月24日(土)11:00 日本 10 - 0 中国
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
3位決定戦
2019年8月25日 11:00 韓国 7 - 2 中国
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
決勝
2019年8月25日 19:00 日本 - チャイニーズ・タイペイ (雨天中止)
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
開催地
中国 広東省深圳市
出場国
グループA
中国、韓国、インドネシア、パキスタン
グループB
チャイニーズ・タイペイ、香港、日本、フィリピン