「第11回BFA U-18アジア選手権」のセミファイナルラウンド第2戦・韓国戦(台湾・台中)が3日に行われ、日本が3対1で前回大会優勝の宿敵に逆転勝ち。5戦全勝で決勝進出を果たした。
隣国ライバル対決。日本は今大会初登板となる左腕・高橋昂也(花咲徳栄)が先発、対する韓国は右腕のキム・ミンが先発マウンドに上った。試合は初回、2回と両軍ともに三者凡退と静かなスタートとなったが、3回裏に韓国が先制点を奪う。この回先頭のキム・ヒェセンの四球から2死2塁として1番イ・ジュンホのレフト前タイムリーで1点を先制する。
今大会の5試合目、33イニング目で初失点を喫した日本だったが、すぐさま反撃に出る。失点直後の4回表、今大会初の1番に座った松尾大河(秀岳館)が、「久しぶりの1番だったのでやってやろうという気持ちでした」とレフト前ヒットを放って出塁すると、犠打、四球などで2死1、2塁となったところで5番・林中勇輝(敦賀気比)の高いバウンドのショートゴロを韓国キム・ハイソンが一塁へ悪送球。相手のミスで同点に追いつくと、さらにパスボールで逆転に成功。そして6番・入江大生(作新学院)がセンター前へ綺麗に弾き返し、この回3点を奪って試合をひっくり返した。
先発の高橋は、1点を失ったものの「物怖じせずに向かって行くという気持ちを忘れずに投げた。自分のピッチングができたので良かった。(捕手の)九鬼もしっかりとリードしてくれた」と7回2/3を3安打3四球1失点、計9奪三振の力投を披露。8回2死1、3塁のピンチの場面でマウンドを降りたが、2番手でリリーフした堀瑞輝(広島新庄)が「自分の自信のあるスライダーで勝負しました」と8回表2死から9回表2死まで3者連続三振。最後は今大会初登板となった藤平尚真(横浜)が締めてゲームセット。見事な継投で韓国打線に反撃を許さなかった。
試合後の小枝守監督は「高橋はこっち(台湾)に来てから非常に調子が良かった。ここ一番というゲームで投げさせたかった。(今日の投球は)十分だと思います。褒めてあげたいですね」と普段通りの笑み。明日4日の決勝戦は地元のチャイニーズ・タイペイと対戦することが決まり、「このメンバーで最後、しっかりと悔いのないようにしていきたい」と手綱を締め直した。「チーム一丸となって優勝を目指して頑張りたい」と堀。日本チームのムードは最高潮。2大会ぶり5度目のアジア制覇まで、あと1勝となった。
選手コメント
高橋昂也(花咲徳栄)投手 8回途中まで1失点の好投
大会期間中、なかなか出番がない時は、投手の人数が多いので、ボール拾いやバットボーイなどチームとして出来ることはなんでもしてきました。今日の投球を振り返ると、壮行試合で投げた時よりも状態は上がっていました。韓国打線はストレートにしっかりと振り抜く打線という印象を受けたのですが、今日は自分のストレートが予想以上に走っていたので、ストレートで押すことができました。1点を取られてからも落ち着いて投げることができたと思います。
松尾大河(秀岳館)三塁手 1番打者として3安打の活躍
5番から1番に打順が変わったからといっても、特に意識することはなく、自分のスイングを大事にしていこうと考えていました。4回表の初安打は、細かいことは気にせずに思いっきりやれと言われていたので初球からどんどん振っていったことがいい結果につながりました。明日は決勝ですが、頂点を取りにここに来ているので、確実に勝利をすることとチームに貢献することを第一にやっていきたいと思います。
第11回 BFA U18アジア選手権
大会期間
2016年8月30日(火)~9月4日(日)
オープニングラウンド
8月30日(火)13:00 日本 19 - 0 香港
8月31日(水)19:30 チャイニーズ・タイペイ 0 - 3 日本
9月1日(木)13:00 日本 35 - 0 インドネシア
セミファイナルラウンド
9月2日(金)19:00 日本 8 - 0 中国
9月3日(土)19:00 韓国 1 - 3 日本
決勝
9月4日(日)19:00 日本 1 - 0 チャイニーズ・タイペイ
※試合開始時刻は日本時間です(台湾:時差+1時間)
開催地
台湾・台中
参加国
日本、チャイニーズ・タイペイ、韓国、中国、香港、タイ、フィリピン、インドネシア関連情報
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