8月20日、第10回 BFA U15アジア選手権(25日まで/中国・広東省深圳市)のオープニングラウンド2日目が行われ、侍ジャパンU-15代表がチャイニーズ・タイペイを1対0で下し連勝。1試合を残して23日から始まるスーパーラウンド進出を決めた。
昨年のU-15W杯で3位になるなど、今大会も優勝候補に挙がる強豪との対戦に先発を任されたのは、本格派右腕の上加世田頼希(門真ビックドリームス)。「ストレートとスプリットが今日は良かったです」と振り返るように、4回を1安打無失点で抑えて、試合を作った。
5回と6回は左腕の坂本海斗(明豊中)が四球でピンチを招きながらも、「真ん中から外に上手く決まりました」と、ともに得意のスライダーで左打者から空振り三振を奪ってピンチを脱した。
打線は、チャイニーズ・タイペイの投手陣から四球や安打で毎回走者を出しながらも左腕・林孟佶の力強いストレートの前にあと一本が出ず。それでも積極的に振っていく姿勢が相手のプレッシャーとなったのは5回。この回からマウンドに上がった徐鴻祥から3四球でチャンスを作ると、上加世田が「高めは手を出さないようにしていました」とフルカウントから冷静に四球を選び先制に成功した。
この1点のリードを最後は、松井悠真(菊池市立菊池南中)が打者3人から2三振を奪う完璧な投球で締めた。投手陣の好投はさることながら「体も大きく強打のチームなので緩急を使いました」という渡辺優斗(門真ビックドリームス)の冷静なリードも光り、1安打での完封リレーが完成した。
21日はオープニングラウンド最終戦を香港と日本時間11時から戦う予定となっている。
監督・選手コメント
松下幸政監督
「日本の野球らしく辛抱して勝ち切ることができました。綺麗なタイムリーで点を取ったわけではありませんが、冷静にゾーンを見極めましたし、早いカウントから積極的に振っていこうという姿勢が相手のプレッシャーになったと思います。投手陣は自分の与えられた役割をしっかりと果たしてくれましたし、渡辺も素晴らしいリードをしてくれました」
上加世田頼希(門真ビックドリームス)
「とにかく楽しむことを意識しました。ベンチからの声に助けられました。粘土質のマウンドだったので、踏み込む位置をいつも以上に前にするよう意識しました。明日はグループ1位で通過できるように明日は今日以上の集中力で戦います」
渡辺優斗(門真ビックドリームス)
「気持ちだけは絶対に負けないようにという気持ちでした。2安打はたまたま振ったところにボールが来た感じです(笑)ピンチの場面は相手のペースにならぬよう間を取ることを意識しました」
松井悠真(菊池市立菊池南中)
「みんなの後押しと渡辺くんの良い配球のおかげで好投することができました。高めは打たれそうだったので、なるべく低めに投げるよう意識しました。球はストレートが良かったです。これからもチームに貢献していきたいです」
第10回 BFA U15アジア選手権
大会期間
2019年8月19日~8月25日
オープニングラウンド
8月19日(月)17:00 日本 3 - 0 フィリピン
8月20日(火)19:30 日本 1 - 0 チャイニーズ・タイペイ
8月21日(水)11:00 香港 0 - 16 日本
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
スーパーラウンド
8月23日(金)19:30 日本 1 - 0 韓国
8月24日(土)11:00 日本 10 - 0 中国
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
3位決定戦
2019年8月25日 11:00 韓国 7 - 2 中国
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
決勝
2019年8月25日 19:00 日本 - チャイニーズ・タイペイ (雨天中止)
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
開催地
中国 広東省深圳市
出場国
グループA
中国、韓国、インドネシア、パキスタン
グループB
チャイニーズ・タイペイ、香港、日本、フィリピン