8月30日、韓国・釜山広域市機張(キジャン)郡で行われている第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップのオープニングラウンド第2戦が行われた。侍ジャパンU-18代表は19対0で南アフリカに6回コールドの大勝。次戦のアメリカ戦(9月1日18時開始予定)に向けて弾みをつけた。
初回から相手投手の制球難でチャンスをもらうと、熊田任洋(東邦)のセンター前への安打が2点タイムリーとなって先制に成功。2回には相手失策と森敬斗(桐蔭学園)のレフト前安打でチャンスを作り武岡龍世(八戸学院光星)の犠牲フライで追加点を挙げた。
3回には西純矢(創志学園)の犠牲フライで1点を追加すると、4回には西がレフトへの3ラン本塁打を放つなど4点を挙げて大差をつけた。その後も西の勢いは止まらず、5回にレフト前へ2点タイムリーを放つと、6回にはまたもレフトフェンスを越える2ラン本塁打を放って、この日8打点目となった。
西は「できすぎなくらい打てました。自分でもビックリです」と笑顔を見せた。永田裕治監督も前日の宮城大弥(興南)に続く投手による打撃での活躍に「他国の戦いを観ても投打二刀流の選手は多いので、ありがたいですね」と目を細めた。
投げては、国内の練習試合初戦で右ひじに死球を受けて、代表召集後に実戦登板の無かった先発・浅田将汰(有明)が5回無安打1四球8奪三振。角度ある力強いストレートと縦に変化するスライダーなどが冴えて相手を寄せ付け無かった。
そして6回は「投げたそうにしていたので」と永田監督が送り出した林優樹(近江)が3人で試合を締めて無安打リレーが完成した。
大差がついたため、甲子園決勝後からの疲労を考慮し登板が回避されている奥川恭伸(星稜)も代打で登場し投手強襲の内野安打。実戦感覚を取り戻すための起用も行われるなど、大会4連覇中のアメリカとの対戦を前に充実の試合内容を見せた。
監督・選手コメント
永田裕治監督
「今日はよく振れていましたし単打や足でも得点を稼ぐことができました。次の3連戦が大きなヤマとなるので、粗くならずに最後までシャープな打撃ができたと思います。アメリカ戦は点差を離されず食らいついていきたいです」
西純矢(創志学園)
「8打点は初めてです。1本目は低いライナーを意識した延長で入りました。2本目は余裕も生まれていたので狙いました(笑)国際大会は独特の雰囲気でいろいろと勉強になります。投手として早く投げたい気持ちもあります。初の世界一に向けて一戦必勝で戦っていきたいです」
第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ
大会期間
2019年8月30日~9月8日
オープニングラウンド
2019年8月30日(金)12:00 日本 4 - 2 スペイン
2019年8月31日(土)12:00 南アフリカ 0 - 19 日本
2019年9月1日(日)18:00 日本 16 - 7 アメリカ
2019年9月2日(月)18:00 チャイニーズ・タイペイ 3 - 1 日本
2019年9月3日(火)19:30 日本 5 - 1 パナマ
スーパーラウンド
2019年9月5日(木)18:00 日本 5 - 1 カナダ
2019年9月6日(金)18:00 韓国 5 - 4 日本
2019年9月7日(土)12:30 日本 1 - 4 オーストラリア
決勝・3位決定戦
2019年9月8日
開催地
韓国(機張郡)
出場する国と地域
グループA
韓国、オーストラリア、オランダ、カナダ、ニカラグア、中国
グループB
日本、アメリカ、チャイニーズ・タイペイ、パナマ、南アフリカ、スペイン