9月7日、韓国・釜山広域市機張(キジャン)郡で行われている第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップはスーパーラウンド第3戦が行われた。この最終戦に勝って決勝進出に望みを繋ぎたかった侍ジャパンU-18代表だったが、オーストラリアに1対4で敗れた。
台風13号の影響もあり強風で、時おり雨も降りしきる状況の中で始まった試合は初回から動いた。1回裏、武岡龍世(八戸学院光星)が死球で出塁し、続く韮澤雄也(花咲徳栄)もレフト前安打を放ちチャンスを作ると、相手投手の暴投で二、三塁へと走者を進めた。この場面で石川昂弥(東邦)のファーストゴロの間に武岡がホームを踏んで先制に成功した。
しかし直後の2回表、課題としてきた守備が乱れる。石川は送球が乱れ、武岡は打球を逸らし(ともに記録は安打)、ピンチを招く。ここで踏ん張りたかった浅田将汰(有明)がタイムリー2本を打たれて降板。前佑囲斗(津田学園)がマウンドに上がったが、今度は石川が正面の打球を逸らす失策で二者が入り、この回4点を失った。
その後は前と池田陽佑(智辯和歌山)の好投により無失点で凌ぐが、チーム全体が前日の敗戦を引きづっているのか覇気があまり感じられず。課題の打線の繋がりも最後まで見られずに、2回以降は無得点に終わった。
この日の敗戦により、スーパーラウンドを2勝3敗で終え、この大会の5位が確定。初の世界一を狙った大会を終えることになった。
監督・選手コメント
永田裕治監督
「選手たちよくやってくれました。私の不徳の致すところです。最後までディフェンス面の課題が緩和されませんでした。負けたのは監督の責任です」
坂下翔馬(智辯学園)
「昨日の負けから今日への切り替えは難しいところはありました。焦りもあってズルズルといってしまいました。最後に弱さが出てしまいました。主将として何ひとつ力を出せなかったですが、このチーム、このメンバーで主将ができて幸せでした。すべての面で成長ができましたし、もっとやれたと思う部分を生かしていきたいです」
遠藤成(東海大相模)
「チームに何も良い影響を与えることができずに悔しいです。先輩方が取れていなかった世界一をと思ってやってきましたが、それができなかったので今後は練習からもっと厳しく取り組んでいきたいです。高いレベルで野球をしたいので土台から作り直していきたいです」
第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ
大会期間
2019年8月30日~9月8日
オープニングラウンド
2019年8月30日(金)12:00 日本 4 - 2 スペイン
2019年8月31日(土)12:00 南アフリカ 0 - 19 日本
2019年9月1日(日)18:00 日本 16 - 7 アメリカ
2019年9月2日(月)18:00 チャイニーズ・タイペイ 3 - 1 日本
2019年9月3日(火)19:30 日本 5 - 1 パナマ
スーパーラウンド
2019年9月5日(木)18:00 日本 5 - 1 カナダ
2019年9月6日(金)18:00 韓国 5 - 4 日本
2019年9月7日(土)12:30 日本 1 - 4 オーストラリア
決勝・3位決定戦
2019年9月8日
開催地
韓国(機張郡)
出場する国と地域
グループA
韓国、オーストラリア、オランダ、カナダ、ニカラグア、中国
グループB
日本、アメリカ、チャイニーズ・タイペイ、パナマ、南アフリカ、スペイン