11月4日、「第2回 WBSC プレミア12」のオープニングラウンド・グループBの開幕を前日に控え、監督による記者会見と公式練習が台湾・台中市で行われた。
16時から台中市内のホテルで行われた記者会見にはグループBを戦う日本、プエルトリコ、チャイニーズ・タイペイ、ベネズエラの4監督が登壇。稲葉篤紀監督は「まず、この大会に参加できること、台湾で試合ができることを光栄に思います」と冒頭で挨拶。
「投手力を中心とした守備、機動力を絡めた攻撃が強み。どのチームも強いと思うので、一戦一戦勝っていけるよう戦っていきます」とした上で、「全員で結束して世界一を狙っていきます」と力強く話した。
また初戦(日本時間5日19時から)の相手となるベネズエラのスベーロ・カルロス監督は会見後の囲み取材で「日本は世界1位の相手。基礎がしっかりしていてミスの少ないチーム。私たちもそうした試合をしたいです」と意気込んだ。先発投手とされる左腕のフェリックス・ドゥブロンは「昨年は韓国でプレーしアジアの選手の特徴は把握しているので、今回の試合で生かしていきたいです」と自信をのぞかせた。
公式練習は、7日にチャイニーズ・タイペイ戦が行われる台中インターコンチネンタル野球場で16時半から2時間行われた。メニューで大きく変わったものはなかったが、シートノックを試合と同じ時間帯で行うために、練習の最後に組み込み、照明の状況などをチェックした。
清水雅治外野守備・走塁コーチは「日本より暗いのは気になりますが、それは相手も一緒ですから」と話した。試合の鍵を問われるも「打つか打たないかでしょう。守備は丁寧すぎてもミスが出るものなので」と、自然体で臨むことの大切さを説いた。
侍ジャパンの先発は山口俊(巨人)。10月31日のカナダ戦では2回6失点の内容だったが、稲葉監督は沖縄合宿初日には本人に伝えていたとし、「カナダ戦ではたまたま打たれましたが、シーズン通して良い投球をしていましたし、走者を背負っても粘れる」と当初の構想を崩さずに起用を決めた。
前回大会3位に終わった悔しさを、そして2009年のWBC以来となる世界一奪回に向けた戦いがついに始まる。
選手コメント
山口俊(巨人)
「昨日ブルペンに入って良い感じになってきました。良い調整ができています。ベネズエラはストレートに強いイメージなので、両サイドにきっちりと投げきれたらと思います。先発ですが一人ひとりを全力で抑えていきたいです」
松田宣浩(ソフトバンク)
「人工芝より天然芝は不規則な部分もありますがミスは許されないので、しっかりとグラウンドに合わせていきたいです。日本代表のユニフォームは誰もが着られる訳ではないので、日の丸の重みを感じてプレーしたいです」
第2回 WBSC プレミア12
大会期間
2019年11月2日~11月17日
オープニングラウンド
11月5日(火)19:00 日本 8 - 4 ベネズエラ
11月6日(水)19:00 日本 4 - 0 プエルトリコ
11月7日(木)19:30 チャイニーズ・タイペイ 1 - 8 日本
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
スーパーラウンド
11月11日(月)19:00 日本 3 - 2 オーストラリア
11月12日(火)19:00 日本 3 - 4 アメリカ
11月13日(水)19:00 日本 3 - 1 メキシコ
11月16日(土)19:00 日本 10 - 8 韓国
※開始時刻は日本時間
決勝
11月17日(日)19:00 日本 5 - 3 韓国
※開始時刻は日本時間
開催地
日本、台湾、韓国、メキシコ
出場する国と地域
グループA
メキシコ、アメリカ、オランダ、ドミニカ共和国
グループB
チャイニーズ・タイペイ、日本、ベネズエラ、プエルトリコ
グループC
韓国、キューバ、オーストラリア、カナダ