8月5日、前日の東京オリンピック準決勝で韓国に5対2と勝利した野球日本代表は、この日休養日。一部の選手が自主練習をし、稲葉篤紀監督は激戦から一夜明けて取材対応した。そこで、あらためて強い結束力や感謝の気持ちなどを語った。
稲葉監督は韓国戦について、まずは投手陣の奮闘を称えた。
「(山本)由伸は、相手打線がよく対策を練ってきた中で粘り強く投げてくれました。(岩崎)優も難しい場面でしたけど、同点までで抑えてくれましたし、(伊藤)大海も少し重たい空気の中で2イニング自分のピッチングをしてくれました。最後に栗林も3点のリードがあったとはいえ、粘り強い打線をしっかりと抑えてくれました」
また、打線についても「バントをするところはしっかりバントをして、1点を取りに行くという野球を、みんなが理解して得点圏に走者を進めてくれました」と打線の繋がりを勝因に挙げた。
試合前の円陣の声出しを最年長である田中将大(楽天)が同級生の坂本勇人(巨人)に促される形で行ったことに関しても「最初は将大のオーラというか存在感が非常に大きかったのですが、勇人がうまく溶け込ませてくれましたし、将大も何とかチームのためにという思いで声をかけてくれています」と話すなど、チームの結束力は「1試合ごとに高まっている」と手応えを明かした。
決勝戦に向けては「ボランティアやホテル関係者の皆さん、スタッフの方々が我々を何とかレギュラーシーズンと変わらず戦えるようにサポートしてくださっています」と感謝の言葉を並べ、「選手もそう思いながら戦っているので、決勝という意地と意地のぶつかり合いの中で、悔いのないように戦って欲しいです」と語った。
この日、キャッチボールやランニング、フリー打撃など軽めに1時間半の調整を行った選手や休養に充てた選手たちは、6日(金)に公式練習で最終調整を行い、7日(土)19時から横浜スタジアムで行われるアメリカとの決勝戦に備える。