11月4日、侍ジャパントップチームが5日から始まる「侍ジャパンシリーズ2022」(5日に日本ハム、6日に巨人、9・10日にオーストラリアと対戦)に向けた公式練習を東京ドームで行い、選手たちは約3時間を使って調整を進めた。
集合写真撮影や各自に任されたアップは和やかな雰囲気が流れた。キャッチボールでは2019年の侍ジャパンU-18代表でともに戦った佐々木朗希(ロッテ)と宮城大弥(オリックス)がペアを組んで、体をほぐした。
その後は投内連係、サインプレーやバントシフトの確認、打撃練習などが行われた。シートノックでは、複数のポジションを守る選手の姿があり、岡本和真(巨人)や牧秀悟(DeNA)が一塁へ回る場面もあった。
3時間の練習後には前日記者会見が行われ、今回が初陣となる栗山英樹監督と5日の日本ハム戦で先発を任されることになった石川柊太(ソフトバンク)が出席。記者からの質問に答えた。
栗山監督は初練習を終えて「いよいよだなという気持ちですし、日本のレベルの高い、楽しみな試合が見られるはずだと思います」と笑顔を見せた。この4試合については「勝つことを1番にしながらも、すべての課題を消していきたいと考えています」とテーマを語った。
打順については「足が使える選手が多いので、オーソドックスな形になると思います」としながらも、守備位置については「2つ(のポジションを)できる幅を持って欲しいということで、あえて一塁手の選手は選んでいないので、試す中で“ん?”とみんなが思う起用はあるかもしれません」と含みを持たせた。
初戦の先発・石川については「僕が日本ハムの監督時代から良い投手だと感じていますし、プレッシャーがかかっても背負える投手。しっかりスタートしてくれると思います」と期待をかけた。
また、石川も「チャンスをもらえたこと自体が嬉しいです。感謝の気持ちを持って臨みたいです」と抱負を語った。2018年の日米野球のメンバーに選出されながらも、怪我で辞退した過去があるだけに、侍ジャパンのユニホームを着るのは、これが人生初めて。「辞退した時の悔しさは鮮明に覚えています。その思いをぶつけたいです」と意気込んだ。
栗山監督率いる侍ジャパンの船出はどんな内容になるのか。そして来年3月にはワールド・ベースボール・クラシックが控えるだけに大きな注目が集まっている。