11月13日、「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」(2023年11月16~19日/東京ドーム)に向けた「侍ジャパン宮崎秋季キャンプ2023」の最終日が宮崎市清武総合運動公園で行われた。
休日も含め8日間にわたって行われてきたキャンプも、この日が最終日。野手は打撃練習、投手はコンディショニング調整を行い(阪神・桐敷拓馬はブルペン入り)、午前中のみで練習を切り上げた。
練習の最後には、牧秀悟(DeNA)による挨拶で手締めが行われ「全員で一体となって優勝しましょう。ファンの皆さん熱いご声援をお願いいたします」とチーム、ファンに呼びかけてキャンプを打ち上げた。
井端弘和監督は「チームが1つにまとまることができて非常に良かったです」とキャンプを総括。選手たちからの後押しで主将役となっている牧については「どっしりと構えて初日からブレずにやってくれたので、周りの選手にも良い影響を与えてくれています」と感謝。牧も「僕はWBCで自信を掴むことができたので、若い選手たちの自信に繋がってくれればと思います」と殊勝に語った。
また、前日の選手たちによる決起集会の音頭を取るなど、最年長として多くの選手とコミュニケーションを図っている田口麗斗(ヤクルト)についても井端監督は「率先していろんなことをやってくれていてありがたいです」と目を細め、田口も「少しでもできることはできたので、次は試合の中で示していきたいです」と意気込んだ。
選手たちからは口々に「明るいチーム」という声が聞かれるように、8日間のキャンプはサインプレーなどの連係はもちろん、選手たちの一体感も醸成され、大会本番を迎えられることとなった。
今後は、14日に希望者が練習を行い15日に公式練習、16日の開幕戦(対チャイニーズ・タイペイ)に臨む予定となっている。
監督・選手コメント
井端弘和監督
「あとは本番に向けてベストの状態にしていきたいです。昨日の森下翔太選手の一発(本塁打)でチームがガラリと明るくなったので、大会前にそうなり良かったです。(大会に向けて)国際大会が初めての選手も多いですし、まずは経験して何かを掴んで帰って欲しいですし、優勝したいです」
田口麗斗(ヤクルト)
「天気も良く怪我人も出ることなくキャンプを終えることができて、ひと安心です。昨夜の決起集会では、仲良く喋っていろんな選手のいろんな面が見えました。明るい選手が多いのでコミュニケーションもよく取れているので不安はありません。初対戦の選手ばかりになりますが、しっかり自分のプレーをしていきたいです」
清水達也(中日)
「練習にしてもプライベートにしても、いろんな選手とコミュニケーションが取れました。田口さんが毎日、いろんな選手を誘って食事をしてくれたのはありがたかったです。選手一人ひとりの言動や取り組みが刺激になっています。投げたところをゼロに抑えてチームの勝利に貢献したいです」
牧秀悟(DeNA)
「主将は置かないということだったのですが、みんながそう言ってくれるなら頑張りたいです。練習試合では良い当たりがなかったですが、少しずつ良くなっているので、しっかり準備していきたいです。大会では初めての対戦となる選手ばかりですが、相手のペースに合わさず自分たちのペースで戦いたいです」
万波中正(日本ハム)
「良い練習ができました。こんなに凄い選手がいるんだと驚いています。森下は高校が同じ神奈川だったので、こうして一緒にプレーができて嬉しいですね。日本代表はこれまで無く初めてです。練馬区代表すらありません(笑)みんなもともと明るい性格なので楽しかったです。(初見の投手との対戦は)積極的に振れるかどうかだと思うので、勇気を持ってバットを出していきたいです」