10月29日、「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」(侍ジャパンが出場するグループBは13日開幕)に向けての事前合宿「侍ジャパン宮崎秋季キャンプ2024」が宮崎県の宮崎市清武総合運動公園で始まった。
まずは朝9時から日本シリーズ参加組を除いた選手・スタッフたちが一堂に集まり、全体ミーティングを実施。井端弘和監督が挨拶をし、選手たちには「世界一を目指し思いきったプレーを心がけてもらえればと思います」などと伝えた。
その後球場に移動し、午前中の歓迎式典や練習は雨のため室内練習場で実施。式典では宮崎県の河野俊嗣知事から宮崎牛30キロ、宮崎市の清山知憲市長から「みやざき地頭鶏」15キロ、宮崎ブレンドポーク30キロが贈呈された。
午後からは雨も上がり打撃練習を実施。紅林弘太郎(オリックス)や追加招集となった清宮幸太郎(日本ハム)らが力強い打球を放った。清宮については井端監督が「シーズン後半にトップクラスの成績を残していますし、今大会以降も含めて楽しみにしています」と期待。清宮も「チームを勝たせる打撃をしたいです」と意気込んだ。
井端監督は初日の練習を終え「午前中に外で守備練習をしたかったですが、午後に打撃練習ができて良かったです」と振り返り、「メンバーは違いますが、去年の秋季キャンプよりも状態が良く、バットが振れていました」と全体の印象を話した。また自身は「全選手にひと通り声をかけました」と、積極的にコミュニケーションを図った。
辞退者により4選手が入れ替えになったことについては「怪我なので致し方ないこと」と落ち着いて話し、前回大会にコーチとして参加していたこともあってか想定の範囲内であったようだ(前回大会も期間中含め4人が入れ替え)。起用法や軸となる選手などは「最初に決めつけることが嫌いなので、全員が揃って実際に見てから決めたいです」と方針を明かした。
そして初戦(バンテリンドーム ナゴヤで13日19時からオーストラリアと対戦)の重要性を繰り返し強調し「プレミア12もオリンピックも初戦で苦しんだので、初戦が大事だということは言い続けていきたいです」と語るだけに、秋季キャンプでの積み重ねが重要となっていくことは間違いない。
2日目の30日もSOKKENスタジアムでの練習が行われる。
選手コメント
清宮幸太郎(日本ハム)
「(トップチームで初めての練習を終え)まだ慣れないですね。そわそわしていました。今日だけでもいろんな人とたくさん野球の話ができました。良い機会をいただけて感謝しています。点が欲しい時に取る役割を果たしていきたいです。(U-18代表の経験はあるが)トップチームは様々なことがケタ違いだと思いますし、すべての野球人の思いを背負っている重さがあります。気負いすぎず自分のプレーができるように準備したいです」
髙橋宏斗(中日)
「このユニホームに袖を通して責任や重圧をあらためて感じました。日の丸を背負うことは特別で、プレミア12も目標にしていた舞台です。(期間中は)いろんな人からいろんな技術などを盗めればと思います。来季以降に向けて良い結果が残せるよう、少しでもプラスになることをしていこうと思います。(昨年のWBCで)相手のレベルの高さや自分の立ち位置、どのようにステップアップしていけば良いかが分かる経験になりました(最年少だが)グラウンドに立てば年齢は関係ないので、やるべきことをやっていきたいです」
ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12
試合日程
オープニングラウンド(グループB)
2024年11月13日(水)19:00 日本 9 - 3 オーストラリア
2024年11月15日(金)19:00 日本 6 - 3 韓国
2024年11月16日(土)19:00 チャイニーズ・タイペイ 1 - 3 日本
2024年11月17日(日)19:00 日本 7 - 6 キューバ
2024年11月18日(月)19:00 ドミニカ共和国 3 - 11 日本
スーパーラウンド
2024年11月21日(木)19:00 日本 - アメリカ
2024年11月22日(金)19:00 日本 - ベネズエラ
2024年11月23日(土)19:00 日本 - チャイニーズ・タイペイ
決勝・3位決定戦
2024年11月24日(日)
開催球場
オープニングラウンド(グループB)
バンテリンドーム ナゴヤ、台北ドーム、天母スタジアム
スーパーラウンド・決勝・3位決定戦
東京ドーム
出場チーム
グループA
メキシコ、アメリカ、ベネズエラ、オランダ、パナマ、プエルトリコ
グループB
日本、韓国、チャイニーズ・タイペイ、キューバ、ドミニカ共和国、オーストラリア