11月12日、「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」のオープニングラウンドグループB開幕戦のオーストラリア戦(19時試合開始予定)を翌日に控え、公式会見と公式練習が会場となるバンテリンドーム ナゴヤで行われた。
侍ジャパンの公式練習の前に公式会見が行われ、井端弘和監督は「選手たちも実戦感覚を取り戻すことができましたし、良い調整ができました。本番に向けて順調に来ています」と手応えを明かした。オーストラリアについては「バランスが取れたチーム。本塁打を打つ選手もいれば足の速い選手もいる。年々強くなっているチームなので、明日は良い試合をしたいです」と抱負を語った。
一方、オーストラリアのデービッド・ニルソン監督は「日本と対戦できるのは名誉なこと。どの点でも上手く、準備がしっかりしたチームなので、力を合わせて全力で戦いたいです」と抱負を述べた。東京都府中市で事前合宿を行い、練習や試合だけでなく地元住民とも交流し「人々がとても親切で、様々なことを体験できました」と感謝した。
また、ニルソン監督は2000年に中日でプレーしただけに、この地での開幕戦に「感激し、とてもワクワクしています」と話す。ともにプレーした井端監督も「ニルソン監督の代走・守備固めから僕のプロ野球人生がスタートしたので、この大会の始まりにも縁を感じています」と、再び同じグラウンドに立つことを喜んだ。
先発投手は両監督の口から、侍ジャパンが23歳の井上温大(巨人)、オーストラリアが28歳でMLBでの登板が24試合あるルイス・ソープの両左腕と発表された。
井端監督は井上について「若さを前面に出して、レギュラーシーズンやポストシーズンのように力で押す投球をしてもらえればと思います」と期待した。また、井端監督はソープが所属するドラドス・デ・チワワでは中継ぎ登板が多く、府中市での練習試合の起用法も鑑みて、小刻みな継投をしてくる可能性も警戒もしているようだ。
会見に出席した選手では、先発として期待される戸郷翔征(巨人)が「早く試合がしたいという気持ちです。期待に応えて、連覇に貢献し、日本の野球の良さを世界に見せつけたいです」と順調な調整ぶりを窺わせた。一方、オーストラリアの主将を務めるティム・ケネリーも「府中市でキャンプをしてきて、リフレッシュしながら良い調整ができました」と手応えを掴んでおり、侍ジャパン投手陣については「コントロールが良いですが、得点をたくさん取りたいです」と意気込んだ。
公式練習の打撃練習では各選手が快音を響かせ、10日のチェコ戦で先制2ランも放った森下翔太(阪神)も変わらぬ好調ぶりを見せた。「侍ジャパンのユニホームを着て、多くの人の注目の中でプレーすることが楽しみです。早くやりたいです」と意気揚々で、意気込みを問われると「勝負強い打撃が買われて選ばれていると思うので、1つのチャンスをモノにするような打撃をしたいです」と力強く語った。
前日には投手・野手全員での食事会が行われ、森下が「(ここまで)投手・野手でそんなに練習が被ることが無かったので、距離感が一気に縮まりました」と振り返るように、士気や一体感なども含めた準備が万全となった状態で、大会連覇への挑戦が始まる。
ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12
試合日程
オープニングラウンド(グループB)
2024年11月13日(水)19:00 日本 9 - 3 オーストラリア
2024年11月15日(金)19:00 日本 - 韓国
2024年11月16日(土)19:00 チャイニーズ・タイペイ - 日本
2024年11月17日(日)19:00 日本 - キューバ
2024年11月18日(月)19:00 ドミニカ共和国 - 日本
スーパーラウンド
2024年11月21日(木)~ 2024年11月23日(土)
決勝・3位決定戦
2024年11月24日(日)
開催球場
オープニングラウンド(グループB)
バンテリンドーム ナゴヤ、台北ドーム、天母スタジアム
スーパーラウンド・決勝・3位決定戦
東京ドーム
出場チーム
グループA
メキシコ、アメリカ、ベネズエラ、オランダ、パナマ、プエルトリコ
グループB
日本、韓国、チャイニーズ・タイペイ、キューバ、ドミニカ共和国、オーストラリア