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試合レポート

開幕戦は18得点でフィリピンに6回コールドの大勝 増居翔太が5回1失点の好投

2025年9月22日

 9月22日、「第31回 BFA アジア選手権」(中国・平潭で9月28日まで)が開幕。オープニングラウンドでグループAの侍ジャパン社会人代表は、平潭棒球公園でフィリピンと戦い、18対1の6回コールド勝ちで初戦を飾った。

 先攻の侍ジャパンは初回、先頭の熊田任洋(トヨタ自動車)が追い込まれながらもスライダーを捉え、右中間へのツーベースを放ち出塁すると、続く添田真海(日本通運)のセカンドゴロが進塁打となり1死三塁の好機をつくる。この場面で直前合宿から好調の網谷圭将(ヤマハ)がファーストストライクを見逃さずレフトへの犠飛を放って1対0と先制に成功する。この攻撃には川口朋保監督も「初回に3人で1点を取れたことが非常に大きかったです。OPS(出塁率+長打率)を意識している中で組んだこのオーダーが1番理想に近いと思います」と笑みを浮かべた。

 続く2回には1死から連続四死球で好機をつくると、辻本勇樹(NTT西日本)がライト線への強烈なタイムリーを放ち追加点を挙げる。さらに相手のエラーも絡み満塁から2番・添田真海(日本通運)が三遊間を鮮やかに破る2点タイムリーを放ちこの回3得点で4対0とリードを広げた。
 3回には相手の2つのエラーや、矢野幸耶(三菱重工East)がカットボールを捉えてのタイムリー、網谷にセンターオーバーのツーベースが飛び出すなど6得点。攻撃の手を緩めない侍ジャパンは、4回にも古川智也(三菱自動車岡崎)のライト線への二塁打を皮切りに、辻本にこの試合2本目のタイムリーも飛び出して、14対0とここまで毎回得点の猛攻を見せる。

 開幕戦の先発を任された増居翔太(トヨタ自動車)は「納得のいくボールが投げられていなかった」と初回にいきなり連打を浴びて無死一、二塁のピンチを背負う。それでも後続を断ち立ち上がりの失点はせず。
 2回は捕手の辻本が「インコースの球をもっと使って立て直そうと話し合った」と振り返る通りに、積極的に内角を使った配球で2つの空振り三振を奪って三者凡退。3回には圧巻の3者連続三振と徐々に調子を上げていく。

 しかし4回に先頭打者にヒットを許すと、1死から4番打者にレフト線へのツーベースを浴び二、三塁のピンチ。続く打者はセカンドゴロに打ち取るもその間に三塁走者が生還し1点を返される。さらに5回には3本の安打を集められ2死満塁とされたが、辻本が強風に流された難しいファウルフライを好捕し得点は許さず。試合後にフィリピン打線の印象について増居は「思いっきりが良くて、しっかりスイングしてくるので本当に気が抜けませんでした」と話したように7安打を浴びたが、最少失点で投げ切るゲームメイク力を発揮してみせた。

 5回は無得点に終わった打線だが、6回に先頭・添田のレフト前安打、守備から途中出場の吉川海斗(日立製作所)のライト線へのツーベースでチャンスメイク。ここまでの4打席安打のない4番・逢澤崚介(トヨタ自動車)につなぐと、ライト前へ運ぶタイムリーを放ち15点目を奪う。ここから和田佳大(トヨタ自動車)や佐藤勇基(トヨタ自動車)にもタイムリーが飛び出すなど5安打を集めてこの回4点を追加し、計14安打で18得点と止まらなかった。

 6回からは増居に代わって秋山翔(三菱自動車岡崎)が登板した。先頭打者の鋭い三ゴロは和田が捌くと、続く打者の二遊間への打球は二塁手・佐藤が逆シングルで捕球し難しい体勢からのスローイングを決めるこの試合1番のファインプレーで2死とする。最後は空振り三振で締め、18対1で大会規定による6回コールドゲームが成立。開幕戦は投打が噛み合い大勝スタートとなった。

 次戦は翌日の23日にパキスタン(日本時間19時30分試合開始予定)と対戦する。前回大会で対戦した際に140キロ台の直球を投げ込んだムシャラフ・カーンやアマーン・カーンもメンバー登録されており気の抜けない相手だ。次戦に向けて川口監督は「色々な国の方と野球ができることに喜びを感じながらプレーしてもらいたい」と期待を込めた。

監督・選手コメント

川口朋保監督

「前日の公式練習に参加することはできませんでしたが、選手のコンディションはコーチから全然問題ないと聞いていました。この試合に照準を合わせて来てくれる選手が誇らしいと思いました。(先発の増居翔太は5回1失点)点差が開いてから1点は取られたが、ランナーを出しながらでも最後は点数を与えないという投球が彼の1番の良さだと思っています。序盤は失点せずに試合をつくる彼らしい投球ができていました」

増居翔太(トヨタ自動車)

「勝ったのは良かったですが、ピッチングの内容はまだまだ改善の余地があるなという感じです。(ボールやマウンドが普段とは違う)その辺は全然気になりませんでしたし、やりにくさは無かったです。(2回、3回は三振を積み上げた)あの時は感覚が良くて狙ったところに投げることができていましたが、球の強さ自体は試合を通じて大きく変わってはいないです。外角よりも内角の方が有効だなと打者と対戦して感じたので、どんどん攻めていきました」

辻本勇樹(NTT西日本)

「初戦は相手がどこであっても大事だと思っていたので勝てたのは良かったです。相手打線の情報がほとんど無かったので、打者の反応を見ながらやりましたが、7安打も浴びたところは反省点です。先発の増居は真っすぐの精度と質が直前合宿より上がっていました。(2本のタイムリーも飛び出した)少しゾーンを上げながら甘いコースにコンタクトすることを意識していました。第3打席のタイムリーは真っすぐの多い投手だったので、それを1球で捉えることができて良かったです」

矢野幸耶(三菱重工East)

「(今回のチームは)コミュニケーションがすごく取れていますし、打席では積極的にできているのでいい結果が出ているのかなと思います。(2本の安打を放った)しっかり振るというところにフォーカスして、タイミングを取ることを意識しました。3回のタイムリーは自分の持ち味の思い切りの良さもあって初球から仕掛けました。(チーム最年長として)ベンチワークや逢澤崚介キャプテンを支える役目もありますし、打順は7番ですけど若い選手が躍動できるように引っ張っていきたいです」

第31回 BFA アジア選手権

大会概要出場選手

大会期間

2025年9月22日~9月28日

オープニングラウンド(グループA)
9月22日(月)10:30 フィリピン 1 - 18 日本
9月23日(火)19:30 日本 17 - 2 パキスタン
9月24日(水)19:30 日本 13 - 0 中国
※開始時刻は日本時間(中国:-1時間)

スーパーラウンド
9月26~27日

決勝・3位決定戦
9月28日

開催地

中国(平潭)

出場する国と地域

グループA
日本、中国、フィリピン、パキスタン
グループB
チャイニーズ・タイペイ、韓国、香港、パレスチナ

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