1月19日、都内ホテルにて世界野球ソフトボール連盟WBSC(World Baseball Softball Confederation)が主催する「WBSCプレミア12」の記者会見が行われた。
会見には、リカルド・フラッカーリ氏(世界野球ソフトボール連盟会長)、熊﨑勝彦氏(一般社団法人日本野球機構会長)。さらには、彭誠浩氏(アジア野球連盟会長)、鈴木義信氏(全日本野球協会副会長)、ベン・チュー・ロウ氏(世界野球ソフトボール連盟事務局長)、宇津木妙子氏(世界野球ソフトボール連盟ソフトボール代表理事)の6名が登壇。
また、サプライズゲストとして、侍ジャパン代表監督の小久保裕紀氏も登場した。
会見では、まずフラッカーリ氏が、WBSCプレミア12の大会概要を説明。「WBSCプレミア12とは、コンパクトなトップカテゴリの大会となります。
WBSC世界ランキングによって出場国が決まり、世界のベストチームが一同に集まる大会となります。WBSC世界ランキングとは、12Uからトップのカテゴリまでの大会結果で算出されるもので、各国の“野球国力”を反映します。4年毎の11月に開催されるこのWBSCプレミア12は、野球というスポーツを世界のファンに魅せる新たな機会であり、また、最高の栄誉を選手に提供する大会となります」。
さらに、フラッカーリ氏はWBSCの活動に関しても、「野球は今、追い風の状況となっています。そのような環境下において、スポーツにおける最高峰の舞台・オリンピックで、野球及びソフトボールを復帰させることが、今の我々の活動の中心です。2015年WBSCプレミア12の成功は、その目標達成のための大きな一歩となるでしょう」と語り、2020年東京オリンピックにおける、野球とソフトボールの競技復活を目標とした。
また、日本野球機構会長・熊﨑勝彦氏は、 「記念すべき第1回プレミア12の開幕試合を日本で開催されることを非常に光栄に思います。また、準決勝、決勝も東京ドームという素晴らしい球場で行われるということは、日本球界関係者の一人として大きな喜びでもあります」と話した。
さらに、侍ジャパン代表監督・小久保裕紀氏も、「開催されることを心から感謝をしたいです。トップチームだけでなく、アンダー世代の大会結果もランキングに関わるということでまさに“野球国力”が求められることになります。現在、日本は世界1位ですが、これからプレッシャーも感じつつ戦っていきたいです」と抱負を述べた。
WBSCプレミア12 第1回大会は、今年11月8日~11月21日、日本・台湾での共催となる。日本では、開幕戦の他、準決勝・決勝戦が東京ドームにて実施される。大会は、1次ラウンドは2グループに分かれた6チームが総当たり戦で対戦し、各グループの上位4チームがトーナメント方式で優勝を争う。
今後、最高位の野球国際大会として、野球の世界的認知の拡大や世界規模での野球振興に大きく影響を与えていく大会となるだろう。
出席者コメント
ベン・チュー・ロウ氏(世界野球ソフトボール連盟事務局長)
「ソフトボールと野球は、互いに良さを勉強し合っていける環境になったと思います。今回の世界ランキングを用いた参加国の決定方法は非常に参考になるものです。スポーツが新しい時代に入ろうとしている中で、このような画期的な大会の開催は素晴らしい」
彭誠浩氏(アジア野球連盟会長)のコメント
「プレミアム12の開催までには、一年の準備期間がありました。最終的には、日本と台湾の共催という形で開催することになり、これには非常に大きな意味があると思います。プレミア12の開催は、野球界における大きな一歩となるでしょう」
宇津木妙子氏(世界野球ソフトボール連盟ソフトボール代表理事)のコメント
「この大会がオリンピックでの競技復活の第一歩となることを願っています。世界に野球の良さを伝えるという意味でも、侍ジャパンには頑張ってもらいたいです」
鈴木義信氏(全日本野球協会副会長)のコメント
「プロもアマチュアも一丸となって野球を盛り上げていければと思います。今回のような世代間を超えての新たな取り組みを行うという視点を与えて頂き、非常に有難く感じております」
開催概要 WBSC プレミア12