4月17日、「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本 vs 韓国」(11月15日と16日に東京ドーム)の開催が発表され、日本から日本野球機構の榊原定征コミッショナーと侍ジャパントップチームの井端弘和監督、韓国から韓国野球委員会のホ・グヨンコミッショナーと韓国代表チームのリュ・ジヒョン監督が記者会見に登壇。この2試合の意義や意気込みを語った。




3月に開幕する「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下、WBC)の 1 次ラウンド(プールC)でも対戦する両国。国際大会で多くの名勝負を繰り広げてきたライバルだが、本番を4ヶ月後に控えた11月に前哨戦を戦うこととなった。ホ・グヨンコミッショナーは「侍ジャパンは世界最強のチーム。良い経験になることを確信しています」、榊原コミッショナーは「切磋琢磨してアジア野球のレベルの高さを世界に発信して欲しいです」と期待を込めた。
両監督も当然、この2試合を貴重な機会と捉えている。
井端監督は「1シーズンでの選手たちの成長を間近で見られること」に加え、WBCに準じたルールで行うことが予定されているだけに「正式にはまだ決まっていませんが、ピッチクロックなどを経験できることも大きいと思います」と話した。韓国についても一昨年のアジアプロ野球チャンピオンシップ、昨年のプレミア12で勝利こそしているものの「紙一重の試合でした」と振り返る。「投打に力があり、若くて力のある選手がどんどん出てきている」と印象を語り、その上で「強化試合とはいえ勝ちにこだわっていきたいです」と意気込んだ。
一方、リュ・ジヒョン監督は「監督就任後初の試合が日本の心臓部である東京ドームで、侍ジャパンと対戦できることになりドキドキワクワクしています」と高揚感を語り、侍ジャパンについては「緻密ながらパワーを兼ね備えた非常に手強いチーム」と評した。また、WBCに向けて「最終エントリーを見極める有意義な時間になると思います」と気を引き締めた。



WBCの前哨戦であり代表入りへのラストアピールの場でもある2試合で、選手たちがどのようなパフォーマンスを見せるのか楽しみだ。