11月22日、愛媛県松山市・坊っちゃんスタジアムでの「U-15アジアチャレンジマッチ2015」2日目。U-15日本代表は大会第1試合でチャイニーズ・タイペイ代表に対しタイ・ブレーク方式の延長10回、9対8で逆転サヨナラ勝利。大会2連勝とした。
日本は1回裏、一死から2番・宮田 蒼太(佐倉リトルシニア)が左翼線三塁打で出塁。さらに一・三塁とすると4番・神頭 勇介(枚方ボーイズ)の右前適時打で先制点。なおも一死満塁から6番・竹川 大稀(小山ボーイズ)が四球を選び2点目を奪うと、同点とされた3回裏には積極的な走塁も絡め、一挙5得点。竹川の中前適時打、8番・坂本 幹太(江東ライオンズ)の右前適時打、1番・小園 海斗(枚方ボーイズ)の左中間適時三塁打、宮田の右中間適時二塁打など、この回だけで6安打を集中させ試合の主導権を握る。
その後、9回表にチャイニーズ・タイペイ代表に7対7の同点とされ、無死一・二塁からスタートするタイ・ブレーク方式の延長10回表には1点を勝ち越されるも、その裏、宮田の遊撃内野安打で拡大した無死満塁から3番・柴田 颯(小樽リトルシニア)が左前に落とす2点適時打。チーム15安打目は劇的な決着打となった。
一方の日本投手陣は、先発左腕の大石 晨慈 (羽曳野ボーイズ)が6回で8安打を浴びながらも4失点と粘ると、2番手の佐藤 将聖(佐倉リトルシニア)が2回無失点。3番手の小野寺 瑞生(川崎中央リトルシニア)は最終回に3点を許し同点とされるも、最速141キロのストレートを軸に逆転は許さず。そして延長10回に4番手で登板した渡部 太陽(武蔵狭山ボーイズ)は一死満塁から中犠飛で1点を許したのみの好リリーフ。逆転サヨナラへの道を切り開いた。
試合後、吉村 禎章監督は「色々なことを想定しながらいい緊張感で戦えた。選手たちも粘り強く戦い、最後は自分から動いてくれた」と激戦を通じ成長した選手たちを称えつつ、「明日は侍ジャパンU-15代表として全てを出し切る采配をしたいし、選手たちにもそれを望んでいる」と最終日・優勝への意気込みを述べた。
また、逆転サヨナラ打の柴田は「初球のストレートを空振りしたので、次は変化球が来ると思って狙っていた。明日は2勝して優勝したい」と、弾んだ声で試合を振り返っている。
侍ジャパンU-15代表、11月23日(月・祝)の大会最終日はダブルヘッダー。悪天候の予報を考慮し当初より1時間試合開始が繰り上がった上で、第3戦は09時00分より松山市選抜と、第4戦は12時00分よりチャイニーズ・タイペイ代表と坊っちゃんスタジアムで対戦する。
U-15アジアチャレンジマッチ2015
試合日程
日程 | 球場 | カード | 戦評 |
---|---|---|---|
11月21日(土)17:30 | 坊ちゃんスタジアム | 日本 11-2 松山市選抜 | レポート |
11月22日(日)10:00 | 坊ちゃんスタジアム | 日本 9-8 チャイニーズ・タイペイ | レポート |
11月23日(月・祝)10:00 | 坊ちゃんスタジアム | 松山市選抜 0-11 日本 | レポート |
11月23日(月・祝)13:00 | 坊ちゃんスタジアム | チャイニーズ・タイペイ 5-6 日本 | レポート |