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


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

2016年7月29日(金)~8月7日(日)に福島県いわき市で開催される「第3回 WBSC U-15ベースボールワールドカップ 2016 inいわき」のメンバーを選考するべく2日間の日程で行われる九州ブロックのトライアウト。その第2日目が5月8日に福岡県糸島市のリョーユーパン球場で行われた。
先日発生した熊本地震の影響により、当初5月8日にホンダ熊本グラウンド(熊本県菊地郡大津町)での一括開催から急きょ会場・日程を変更して行われることになった九州ブロックトライアウトだが、5名が参加した前日の鹿児島鴨池ドームに続き、この日も欠席者は0。午前・午後各15名ずつ、計30名の選手たちが参加。
リョーユーパン球場をホームスタジアムとする中学硬式野球ボーイズリーグ所属・糸島ボーイズの多大なるサポートの下、日ごろ各チームで積んだ練習の成果を出し切ろうと、一塁駆け抜け、二塁へのベースラン、ボール回し、シートノック、バントやバスターも交えたフリーバッティング、そしてブルペン投球の順で進んだ各部門でアピールを行った。
この日2回のトライアウトで目についたのは選手たちが野球の技術面ばかりでなく、他のストロングポイントでも代表入りへの意気込みを示そうとしていたことである。
午前中のトライアウトでの例をあげれば、メニュー最初となる一塁駆け抜けのタイム測定においては名前と本数を大声で叫ぶトライアウト生がトップバッターで出現。予測もしなかったアピールに侍ジャパンU-15代表・鹿取 義隆監督をはじめスタッフ・トライアウト生全員からは思わず笑顔があふれ、結果、トライアウト午前の部はすべてのメニューが活気あふれるものとなった。

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
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


また、午後の部のブルペンでは1球ごとに投手たちを鼓舞するトライアウト生捕手の姿が。試合中のさながらの彼の懸命なリードにはコンビを組んだトライアウト生投手たち全員が勇気づけられていた。
そんな彼らの気持ちを十二分に感じ取った鹿取監督は午前・午後共にトライアウト生たちにこんな言葉を贈っている。
「お疲れ様でした。みんな野球は上手です。116名の中から20名を選ばなくてはいけないのは断腸の思いです。でも、これからは必ず君たちの時代が来る。もしU-15で侍ジャパンに選ばれなくてもU-18、トップチームで選ばれるようにしっかり頑張ってください。いいですか?ありがとうございました」
選手たちはそんな指揮官の目をまっすぐに見て「はい!」と大きな声と共にうなずいた。
「これから彼らは活躍すると思う。応援してほしい」4地区5会場でのトライアウトを振り返り、改めて116名に感謝の意を示した鹿取監督。また「第3回 WBSC U-15ベースボールワールドカップ 2016 inいわき」メンバー20名選考にあたっては「短期間でゲーム数が多い(10日間で9試合)し球数制限もあるので、まずは投手を多めに選考し、なおかつ他のポジションもできる選手が第一。あとはトライアウトの姿や、地域なども見て選考していきたい」とポイントを述べた。
「当然勝つためにやるが、勝つだけでなくしっかりとしてチームワークをもって、U-15の野球の国力を示すためにもしっかりやりたい」と力強く意気込みを語る指揮官の下、侍ジャパンU-15代表の精鋭20名は6月中旬ごろに発表予定。7月上旬の合宿、下旬の直前合宿を経てU-15日本野球の模範となる戦いができるチームを形成し、大会初優勝を目指していく。
第3回WBSC U-15ベースボールワールドカップ2016 in いわき
大会期間
オープニングラウンド
7月29日(金) オーストラリア 0 - 13 日本
7月30日(土) 日本 4 - 0 キューバ
7月31日(日) 日本 15 - 4 韓国
8月 1日(月) チェコ 0 - 15 日本
8月 2日(火) 日本 10 - 6 コロンビア
スーパーラウンド
8月4日(木) 日本 8 - 0 ベネズエラ
8月5日(金) 日本 2 - 5 アメリカ
8月6日(土) 日本 2 - 1 パナマ
決勝
8月7日(日)14:30 日本 4 - 9 キューバ
会場
いわきグリーンスタジアム
南部スタジアム
平野球場
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