12月6日、侍ジャパン大学代表候補選手の強化合宿2日目が愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムで行われた。

この日は実戦形式のシート打撃を午前と午後にわたり実施。1投手あたり打者4、5人、打者は3打席でほぼ初対戦の相手と対峙した。
その中で大きなインパクトを残したのは真鍋慧(大阪商業大)だ。午前の部の第3打席で木口永翔(上武大)の力強いストレートを弾き返すと打球はライトスタンド中段に飛び込む豪快な一撃。これには鈴木英之監督も「すごい当たりでした」と目を丸くした。
真鍋も「レベルの高い投手から打つことができて嬉しいです」と語った。大学2年間では「ミート率が上がって対応力が高くなってきました」と手応えを明かす大砲が、持ち味を遺憾無く発揮した。
午前の部ではさらに、今夏の日米大学野球で2年生として唯一選出された緒方漣(國學院大)が天野京介(名城大)からライナーでレフトスタンドに打ち込む痛烈な当たりの本塁打を放った。

午後の部は、投手陣の好投が目立った。特に鈴木英之監督も名を挙げたのが、今夏の日米大学野球でも活躍した鈴木泰成(青山学院大)、今秋の関西学生リーグで5勝0敗と好投を続けベストナインに輝いた宮原廉(近畿大)、今秋の公式戦で35回連続無失点を記録した野村亮輔(佛教大)の3右腕。いずれも150キロを超えるストレートに加え、国際大会でより有効になる縦の変化球を駆使して、打者たちをねじ伏せた。
最終日となる7日は練習に加え、この合宿の恒例となっている50メートル走測定(光電管を使用して測定)が行われ、午前中で合宿を打ち上げる予定となっている。

選手コメント
宮原廉(近畿大)
「(打者4人に対し無安打3三振)持ち味である強いストレートを投げることができました。フォークとスプリットは練習してきたので、ここで良い感覚を掴むことができました。他の投手の日々の意識の高さは勉強になっています。プロを目指しています。合宿の最後までアピールして侍ジャパンに入りたいです」
野村亮輔(佛教大)
「(打者4人に対し1安打2三振)これまでの最速が152キロなのでもう少し出力が出せたかなと思いますが、三振を奪うことができて良かったです。スプリットがブルペンであまり良くなかったのでチェンジアップを使いました。プロ志望です。この高いレベルを経験したことを刺激にして、冬にしっかりトレーニングしていきたいです」
























