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試合レポート

侍ジャパン女子代表 チャイニーズ・タイペイに5回コールド勝ち スーパーラウンド2連勝で決勝進出へ王手!

2016年9月8日

 韓国・釜山で開催中の「第7回WBSC女子野球ワールドカップ」5日目。オープニングラウンドをBグループ1位で突破し、同グループ2位のカナダ戦での1勝とスーパーラウンド初戦のベネズエラ戦の1勝を換算し、通算2勝の成績でスーパーラウンド2戦目に挑んだ侍ジャパン女子代表。9月8日19時よりドリームパークメインスタジアムで、オープニングラウンドCグループ1位通過・チャイニーズ・タイペイとの戦いに臨んだ。

 オープニングラウンドではオーストラリア代表に12対4と大勝。アメリカ代表に1対2と惜敗。今大会で最もサプライズを起こしているアジアの新鋭、チャイニーズ・タイペイ相手に、侍ジャパン女子代表は立ち上がりから集中力を見せる。
 「(キャプテンの)志村亜貴子さん(アサヒトラスト)から『守備は任せてもらっていいから、自分の投球をしていこう』と声をかけられたことで、楽に試合へ入れた」先発左腕・笹沼菜奈(平成国際大3年)が序盤から見事なピッチングを見せる。1回表は3番打者にヒットを許すも3奪三振。勢いを打線につなぐ。

 すると打線も1回裏、二死三塁の先制機に4番・川端友紀(埼玉アストライア)が「コンパクトに振ることだけを意識して」レフト前に技ありのタイムリー。頼れる主軸の一打で試合の流れをグッと引き寄せる。
 その後も笹沼は変化球をうまく使いながら安定した投球を続け、打線は猛攻で応える。2回裏には下位打線をけん引する存在となっている7番・小島也弥(環太平洋大2年)の左中間二塁打を犠打などでつないだ一死一・三塁から1番・六角彩子(侍)が侍ジャパン女子代表のお家芸・スクイズを決めて2点目。さらに2番・厚ケ瀬美姫(兵庫ディオーネ)の二塁ゴロで3点目。3回裏にも小島のスクイズ、志村、六角の連続タイムリーなどで4点を追加し3イニングで7得点。勝利をほぼ決定づけた。

「楽しく投げられた」と語った笹沼は3回3分の2を投げ1安打3四死球は与えたものの、毎回の8奪三振。笹沼からバトンを受けた田中露朝(尚美学園大2年)も、1回3分の1をパーフェクト、2奪三振で実力のほどを示した。
 侍ジャパン女子代表は5回裏にも3番・三浦伊織(京都フローラ)の2点二塁打と6番・石田悠紀子(新波)のセンター前タイムリーで3点を加え、3アウトを聞くことなく10対0で5回コールド勝ち。これでスーパーラウンド2連勝。同ラウンド成績を予選ラウンド持ち越しの1勝と合わせて3勝とした。
 そして侍ジャパン女子代表の次戦は、9月9日19時からドリームパークメインスタジアムでのスーパーラウンド第3戦。オープニングラウンドCグループ2位通過・オーストラリアに勝利すればスーパーラウンド2位以上が進む決勝進出が確定する。

 今大会のオーストラリア代表は、スーパーラウンドではカナダに痛恨の1敗を喫し現在1勝2敗の成績だが、オープニングラウンド最終戦で常に侍ジャパン女子代表と覇を競ってきたアメリカに大勝。アメリカのスーパーラウンド進出を断ち切った強豪。オーストラリア代表が決勝進出へ最後の望みをかけ、勝負をかけてくることが予想される。
 だからこそ大事なのは、チャイニーズ・タイペイ戦で見せた試合をコントロールする集中力。大会5連覇が視界に入ってきた侍ジャパン女子代表は、明日のオーストラリア代表戦でも全力を出し切り戦う。

第7回 WBSC 女子野球ワールドカップ

大会概要
第7回 WBSC 女子野球ワールドカップ 出場選手(2016年7月10日発表)

大会期間

2016年9月3日~11日

オープニングラウンド
9月3日(土)19:00 カナダ 2 - 8 日本
9月4日(日)14:00 日本 12 - 0 オランダ
9月5日(月)14:00 日本 18 - 0 インド

スーパーラウンド

9月7日(水) 14:00 ベネズエラ 2 - 7 日本
9月8日(木) 19:00 日本 10 - 0 チャイニーズ・タイペイ
9月9日(金) 19:00 日本 10 - 0 オーストラリア
9月10日(土)14:00 日本 6 - 0 韓国

決勝
9月11日(日)18:00 日本 10 - 0 カナダ

会場

韓国釜山広域市キジャン郡

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