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12月11日(日)・中国・広東省で開催中の「第9回BFA U-12アジア選手権」3日目。すでにフィリピン、韓国に連勝し準決勝進出を決めている予選グループBの侍ジャパンU-12代表は、日本時間11時から熊猫少年野球場でパキスタンとのグループリーグ最終戦を戦った。
この試合、勝利すれば準決勝進出への可能性が残るパキスタン。そのパキスタン先発S.A.SHAHの速球に序盤、侍ジャパンU-12代表は苦しめられる。1回表は一死二・三塁の先制機を作るもチャンスを活かすことができず無得点。2回表も一死満塁から2つのゴロに打ち取られ先制のチャンスを逃した。そして2回裏、先発の田栗慶太郎(戸尾ファイターズ)が相手4番のS.M.SHAHにセンターオーバーの三塁打を浴び、守備の乱れも加わってS.M.SHAHは長躯ホームイン。侍ジャパンU-12代表は今大会はじめてリードを許した。
3回表、侍ジャパンU-12代表はすかさず反撃に出る。先頭打者の2番・小西柚生(錦ヤンキース)がピッチャーへのセーフティーバントを決め、相手失策も絡み三塁へ。一死後、福原聖矢(世名城ジャイアンツ)が4番の意地を示すレフト線二塁打で同点に追い付くと、なおも一死二・三塁から6番・星川心(北原イーグルス)が左中間を破る2点二塁打で勝ち越し。その後は5回表一死二・三塁から途中出場の疋田悠真(東16丁目フリッパーズ)がライトへの2点適時打を放つなど、6回表まで毎回点を加え計8得点を奪った。
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一方、投手陣も先発の田栗は3回3分の1・12人に対し5連続含む8奪三振の力投。2番手の星川も2回3分の1を無失点。そして6回裏二死二塁から上がった3番手の相澤白虎(小手指ファイターズ)は最後の打者を空振り三振に仕留めゲームセット。パキスタンを8対1で破った侍ジャパンU-12代表は、グループBを3連勝フィニッシュした。
いよいよここからはアジア頂点に直結する戦い。次の試合は12月12日(月)日本時間15:00から熊猫少年野球場で予選グループA2位の開催国・中国との準決勝に臨む。
選手コメント
田栗慶太郎投手(先発)
「今日は緊張せず思ったよりもストライクを投げることができ、三振が多く取れたのでよかったです。次はフォアボールに気をつけて0点で抑えれるよう頑張ります。 」
仁志敏久監督
グループリーグを振り返って
「選手達の動きは予想以上という感じでした。予想以下のプレーはあまりなかったですね。投手がちゃんとしっかりアウトをとれるので崩れるゲームはなかった。うまく試合を作れる選手が先発をやって、彼らが思い通りに投げてくれたと思います。
攻撃ではフィリピンは格下ですし、韓国も思ったよりもこちらが上だったのですが、今日のパキスタンはボールが速く変化球がきれるので戸惑っていましたね。(選手自身が「考えてプレーする」という毎晩のミーティングテーマの中で)先制された後の小西選手のセーフティバントはいいアイデアでした。」
明日から準決勝・決勝
「準決勝は予選と同じように取りこぼしがないようにしたいですが、決勝にどのような状態で臨めるかも重要なのでピッチャーを残しておきたいので先発に頑張ってもらって、なるべく人数を使わないようにしたいです。
もし決勝がチャイニーズ・タイペイになれば、2年前のこの大会での敗戦から、ずっと勝ちたい想いがあります。U-12では当面ライバルになると思うので、今後の大会のためにも勝っておきたいですね。」
第9回 BFA U12アジア選手権
大会期間
2016年12月9日(金)~12月13日(火)
グループB
12月9日(金)11:40 日本 15 - 0 フィリピン
12月10日(土)11:00 日本 11 - 1 韓国
12月11日(日)11:00 パキスタン 1 - 8 日本
セミファイナル
12月12日(月)15:00 日本 9 - 0 中国
ファイナル
12月13日(火)15:00 日本 4 - 1 韓国
※開始時刻は日本時間(中国・広東省:時差-1時間)
開催地
中国(広東省)
参加国
グループA
チャイニーズ・タイペイ、インドネシア、香港、中国
グループB
日本、パキスタン、フィリピン、韓国