NPBエンタープライズが9月11日、都内で記者会見を開き、今年11月16日から開催される『ENEOS アジアプロ野球チャンピオンシップ2017』の概要と、侍ジャパントップチームの新たなコーチ陣を発表した。
今大会は、韓国(KBO)、台湾(CPBL)、日本(NPB)の3つのプロ野球団体で、アジア野球界の発展を目指すために開催される新たな大会だ。今後4年周期での実施を予定しており、第1回となる今年は日本での実施となるが、今後は韓国、台湾での開催も視野に入れて実施していく。稲葉篤紀新監督の初陣となる11月16日の韓国戦は、19時からの試合開始に決定となった。
新たに指揮をとる稲葉監督とともに戦うスタッフ陣は、ヘッドコーチに現在は北海道日本ハムで打撃コーチを務めている金子誠氏が就任。投手コーチには北海道日本ハム時代のチームメートでもある建山義紀氏。外野守備・走塁コーチとしては、稲葉監督も現役時代に指導を受けたことがある清水雅治氏と、監督との関係性が深い人物が選ばれた。
また、内野守備・走塁コーチには、ともに侍ジャパンとして戦った現・巨人一軍内野守備走塁コーチを勤める井端弘和氏。バッテリーコーチには、こちらは今春のWBCでともにコーチを務めた村田善則氏(現・巨人一軍バッテリーコーチ)が就任。打撃コーチのみ、後日に追加発表となる予定だ。
「みんなで意見を出し合って強いチームにしていきたいと話させてもらっています。(今回のスタッフは)ちゃんと言いたいことを言いあえる関係ですし、しっかりコミュニケーションをとって、最終的な目標として(2020年に)金メダルを取れるようにやっていきたい」とは稲葉監督。オーバーエージ枠3名を除き、入団3年目以下、もしくは24歳以下というルールの中で行われる選手選考については、「勝利を第一に」と口にしながらも、「将来的な視野を持ちながら考えていく必要があると思っています」と語り、これから人選を詰めていくとのことだ。
戦いを終えたばかりのU-18代表についてなど、質問が飛び交う中、終始、引き締まった表情で会見を終えた。