侍ジャパン女子代表は8月25日(日本時間26日)、第8回WBSC 女子野球ワールドカップ(米国フロリダ)のオープニングラウンド第4戦でキューバと対戦。4-1で逆転勝ちし、無傷の4連勝を飾った。
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
今大会初めて先制点を許す苦しい展試合開になった。5回のスクイズが明暗を分けた。まずは表の日本の攻撃。左翼線二塁打で出塁した出口彩香内野手(ハナマウイ)が犠打で進み、1死三塁の絶好機をつかんだ。ここで小島也弥外野手(IPU環太平洋大)が1ストライクを取られた後、橘田恵監督がタイムをかけて打者と走者を呼び寄せる。直後にスクイズを仕掛けると、相手バッテリーに外され、この回無得点に終わった。
つかみかけた流れを手放すと、その裏キューバに形勢逆転された。安打と犠打エラーで1死二、三塁のピンチ。相手打者が仕掛けてきたスリーバントスクイズは空振り三振となったが、船越千紘捕手(平成国際大)が捕球できずに、結果的に本盗による先制点を許してしまった。
逆境に陥ったことで、それまでわずか2安打だった打線が底力を発揮した。失点した直後の6回表、先頭の中田友実外野手(愛知ディオーネ)が初球を左前に弾き返して出塁すると、1死三塁で3番の三浦伊織内野手(京都フローラ)が同点の中越え二塁打を放った。さらに川端友紀内野手(埼玉アストライア)が右前打でつなぐと、船越が中前で勝ち越し打。7回にも三浦が2点適時打を放って、ダメを押した。川端も三浦もワールドカップ出場4度目。ベテランの勝負強さで苦しい試合をものにした。
26日はオープニングラウンド1位通過を懸けて、オーストラリアと対戦する。
監督・選手コメント
橘田恵監督
「(スクイズ失敗という)私の完全なミスで彼女たちのリズムを崩してしまいました。“一番緊張しているのは私です”という話を選手にしたところ、その回に彼女たちがしっかり打ってくれました。私も成長しなきゃいけないですし、選手に教えてもらっているなと感じています」
三浦伊織外野手(京都フローラ)
「最年少の坂原が一生懸命投げていたのに点を入れられず、悔しい思いをしていたので(同点打の場面は)必ず外野フライを打とうと思いました。1、2打席目はふがいなかったので、自分の間合いで打てるよう早めの準備を心がけました」
船越千紘捕手(平成国際大)
「(勝ち越し打の場面は)自分のミスで相手に点をやってしまっていたので、なんとしても返そうという気持ちでした。でも、今日は(本盗を許して)本当にすみませんでした」
中田友実外野手(愛知ディオーネ)
「7回の打席は、坂原が粘って1点に抑えた後に、(川端)友紀さんのいいプレーもあったので、コンパクトなスイングで絶対に塁に出ないといけないと思いました。しっかりミートできました」
第8回 WBSC 女子野球ワールドカップ
大会期間
2018年8月22日~8月31日
オープニングラウンド
8月22日(水)23:00 日本 8 - 0 ドミニカ共和国
8月23日(木)23:00 香港 0 - 23 日本
8月25日(土)7:00 日本 2 - 1 カナダ
8月26日(日)7:00 キューバ 1 - 4 日本
8月27日(月)7:00 日本 5 - 1 オーストラリア
※開始時刻は日本時間(フロリダ:時差-13時間)
スーパーラウンド
8月29日(水)7:00 日本 3 - 0 アメリカ
8月30日(木)2:00 日本 2 - 1 チャイニーズ・タイペイ
8月30日(木)22:00 日本 10 - 0 ベネズエラ
※開始時刻は日本時間(フロリダ:時差-13時間)
決勝
2018年9月1日(土)7:00 日本 6 - 0 チャイニーズ・タイペイ
※開始時刻は日本時間(フロリダ:時差-13時間)
開催地
アメリカ(フロリダ)
出場する国と地域
グループA
アメリカ、ベネズエラ、チャイニーズ・タイペイ、韓国、オランダ、プエルトリコ
グループB
日本、カナダ、オーストラリア、キューバ、香港、ドミニカ共和国