19日、台湾・台中インターコンチネンタル野球場にて第29回 BFA アジア選手権のスーパーラウンド第2戦が行われ、日本はグループB2位の韓国と対戦。11対3で勝利し、開幕5連勝で決勝進出を決めた。
前日の勝敗により既に決勝進出を確定させていた日本に対し、韓国は決勝進出の可能性が潰えた中での対戦。まずは初回、二死から森下翔平(日立製作所)がセンター前ヒットで出塁すると、佐藤竜彦(Honda)の高く上がった打球にライトが追いつけず1点を先制。続く金子聖史(東芝)もタイムリーを放ちさらに1点を追加した。
3回には小深田大翔(大阪ガス)のヒットと四球で1、2塁のチャンスを作り、金子、皆川仁(日本生命)の連続タイムリーで追加点をあげる。さらに青柳匠(大阪ガス)がライトオーバーのツーベースを放ちこの回3点を奪い、序盤に5点差をつけて試合を優位に進めた。
先発の阿部翔太(日本生命)は今大会3度目の登板。初回の先頭打者から4者連続で三振を奪う見事な立ち上がりを見せると、3回にも3者連続三振を奪うなど4回までパーフェクト投球で韓国打線を圧倒。ところが5回、先頭打者にヒットを許すと連打を浴び無死1、2塁のピンチを背負う。二死から四球で満塁となり、ここでK.M KIMに走者一掃のツーベースを浴び3点を失った。
2点差に迫られた日本だが、5回、6回にそれぞれ1点を加えると、7回には髙畠裕平(日本製鉄鹿島)と堀越匠(日本製鉄鹿島)がそれぞれタイムリーを放ち3点を追加。さらに8回には森下がライトへダメ押しの本塁打を放つなど、攻撃の手を緩めなかった。
先発の阿部は5回3安打3失点10奪三振の好投。6回からは藤井聖(JX-ENEOS)が2イニングを投げ無失点、8回からマウンドにあがった小島康明(きらやか銀行)も無失点に抑え試合終了。アジアのライバル・韓国を相手に18安打の猛攻で勝利した。
日本はこの勝利でスーパーラウンド首位通過が確定。アジア選手権連覇、20回目のアジア王座を懸けた決勝戦は20日(日)日本時間19時30分より、チャイニーズ・タイペイと対戦する。
監督・選手コメント
石井章夫監督
「打線はテーマをもって今大会臨んでいますが、その結果が少しずつ出ているのではないかと思います。(阿部投手は)今年は非常にいい状態ですので、その持ち味が立ち上がりに出ました。なんとか決勝まで来られたので、力と力の勝負ができるように勇気をもって戦っていきたいと思います」
阿部翔太(日本生命)
「チームに勢いをつけるようなピッチングをしたいと思っていたので、試合を作れたことはよかったと思います。今日は低めのストレートが序盤から良くて、フォークも使えた。縦の変化は自信を持っているので、三振を多く取れるのは自分の強みです」
佐藤旭(東芝)
「オープニングラウンドから今日まで、チームはものすごくいい状態で来られたと思いますし、みんながスーパーラウンドにしっかり状態を合わせてくれたなと思います。投手陣は非常に安定していますし、攻撃陣もすごく振れています。結束力がある中で戦えているのが一番の強みかなと思います。(明日は)とにかく勝つという結果だけにこだわって、最高の準備をしていい状態で入りたいと思います」
第29回 BFA アジア選手権
大会期間
2019年10月14日~20日
オープニングラウンド
2019年10月15日(火)19:30 チャイニーズ・タイペイ 0 - 2 日本
2019年10月16日(水)19:30 日本 15 - 0 香港
2019年10月17日(木)13:00 日本 15 - 0 スリランカ
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
スーパーラウンド
2019年10月18日(金)13:00 日本 11 - 1 中国
2019年10月19日(土)13:00 日本 11 - 3 韓国
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
決勝戦
2019年10月20日(日)19:30 日本 4 - 5 チャイニーズ・タイペイ
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
開催地
台湾(台中)
出場国
グループA
チャイニーズ・タイペイ、日本、香港、スリランカ
グループB
韓国、中国、フィリピン、パキスタン