7月9日、第30回 ハーレムベースボールウィーク2022(オランダ・ハーレム)のオープニングラウンド第2戦が行われ、侍ジャパン大学代表が出場している日本はMLBのドラフト上位候補ら有望株の大学生で結成されたアメリカと対戦。0対0のまま延長タイブレーク(無死一、二塁からスタート)に持ち込まれた激戦を制し開幕2連勝を果たした。
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
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
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NPB、MLBのドラフト候補が揃う精鋭で結成された両代表の一戦は、日米の大学野球頂上決戦と呼ぶにふさわしい戦いだった。
先発のマウンドを任されたのは荘司康誠(立教大)。初回いきなり連打を許すが後続を抑えて無失点で切り抜ける。一方、日本も矢澤宏太(日本体育大)林琢真(駒澤大)の1、2番が連打で出塁するも後続が倒れて先制のチャンスを逃した。
すると、ここからは引き締まった投手戦になる。日本は荘司を4回から継いだ曽谷龍平(白鷗大)が5回に三者連続三振を奪うなどアメリカの強力打線相手に圧巻の投球を見せた。
6回に四球で走者こそ出すが、後続を橋本達弥(慶應義塾大)が抑えた。その裏は林が安打で出塁するも盗塁失敗、さらに廣瀬隆太(慶應義塾大)が四球で出塁すると代走に友杉篤輝(天理大)を起用するが、これも盗塁失敗に終わりチャンスの芽を摘まれた。
7回は橋本が走者を背負うが、代わった上田大河(大阪商業大)が二塁ゴロ併殺に抑えてピンチを脱出。その裏も四球からチャンスを作るが宗山塁(明治大)が空振り三振に倒れ、試合は延長戦に持ち込まれた。
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無死一、二塁から始まるタイブレーク方式だが、ここで日本にビッグプレーが生まれる。アメリカ打者の犠打を捕手の進藤勇也(上武大)が素早く処理して三塁に送球し進塁を許さず。上田もこの後の打者2人を抑えて無失点でしのいだ。
これでさらに勢いづいた日本は、犠打かと思われた代打・草部真秀(亜細亜大)の強行策と代打・上田希由翔(明治大)がともにライトフライに倒れるも、矢澤が四球を選んで満塁に。
このチャンスで、この日すでに2安打を放ち好調だった林がレフト前に打球を運びサヨナラ勝ち。殊勲の林をめがけて選手たちがベンチを飛び出し劇的勝利の喜びを分かち合った。
これで開幕2連勝となった日本の次戦は、7月11日2時半(日本時間)からキューバと対戦。日本自慢の投手力と守備力に、徐々に調子上向きな打力も合わせて3連勝を狙う。