7月11日、第30回 ハーレムベースボールウィーク2022(オランダ・ハーレム)のオープニングラウンド第3戦が行われ、侍ジャパン大学代表が出場している日本はキューバを下し開幕3連勝。終盤に試合をひっくり返し逆転勝ちで準決勝進出に大きく近づいた。
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先発のマウンドに上がったのは渡辺翔太(九州産業大)。初回から三者連続三振の完璧な立ち上がりを見せると、2回も内野安打1本の危なげない投球でキューバ打線を寄せ付けない。するとその裏、先頭の上田希由翔(明治大)が左中間への二塁打で出塁すると、この日スタメン起用された山田健太(立教大)が初球できっちりバントを決める。続く杉澤龍(東北福祉大)が犠牲フライを放ち、幸先よく先制した。
ところが先制した直後の3回に、渡辺がキューバ打線に捕まる。四球とヒットで一、二塁のピンチを招くと、高く弾んだ打球がサードの頭上を越え同点に。さらに二、三塁からタイムリーを浴びこの回3失点で逆転を許した。
追いつきたい日本はその裏、二死から矢澤宏太(日本体育大)が俊足を飛ばし内野安打をもぎ取ると、ボークで二塁へ進塁。すかさず三盗を決めると相手捕手の送球エラーを誘い1点を返す。さらに四球と宗山塁(明治大)のヒットでチャンスを拡大するが、続く上田希由翔は外野フライに倒れ一気に同点とはならなかった。

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今大会初めて追いかける形となった日本は、4回から菊地吏玖(専修大)をマウンドに送る。4回、5回を1安打に抑えた菊地は、6回に長打と四球でピンチを招くも後続を抑え3イニングを無失点で切り抜けた。
菊地の好投に応えたい打線はその裏、宗山、上田希由翔の連打でチャンスを作ると山田は申告敬遠で無死満塁に。球場全体が盛り上がりを見せる中、杉澤に投じた2球目がワイルドピッチとなり宗山が生還し同点に追いつく。さらに一死満塁から蛭間拓哉(早稲田大)が押し出し四球を選び、ついに逆転に成功した。
最終回は橋本達弥(慶應義塾大)が三者凡退に抑え反撃を許さず。終盤の逆転でキューバとの接戦を制し、4対3で開幕3連勝を飾った。
出場6カ国中、唯一負けなしの日本の次戦は、7月12日19時(日本時間)からイタリアと対戦。オープニングラウンド残り2試合を勝利し、全勝での1位通過を狙う。