7月12日、第30回 ハーレムベースボールウィーク2022(オランダ・ハーレム)のオープニングラウンド第4戦が行われ、侍ジャパン大学代表が出場している日本は、MLBのドジャースやメッツなどで活躍したマイク・ピアッツァが率いるイタリアと対戦。9対0で勝って開幕4連勝とし、オープニングラウンド最終戦を残して準決勝進出を決めた。
国内リーグ・セリエAのトップ選手が集まったイタリアを相手に、日本の大学生たちが堂々とした戦いを見せた。
先発のマウンドに上がったのは矢澤宏太(日本体育大)。これまでの3試合は1番打者として出場していたが、投打二刀流の期待通り、この日は投手として日本を引っ張った。
いきなり2者連続三振を奪うと2回から3回にかけては5者連続三振を奪う。
打線は、毎回のように走者を出しながらもチャンスであと一本が出ないもどかしい展開が続いたが、先発投手が代わった5回に杉澤龍(東北福祉大)が逆方向へ痛烈に弾き返す二塁打を放ってチャンスを作る。続く進藤勇也(上武大)がきっちり犠打を決めて、チャンスを拡大すると、相手投手の暴投で杉澤が先制のホームを踏んだ。
6回には廣瀬隆太(慶應義塾大)の安打や2四球で一死満塁のチャンスを作ると、辻本倫太郎(仙台大)と進藤のタイムリーで4点を追加。5対0とする。
この大量援護を受けた矢澤は6回も2三振を奪うなど6回1安打無失点11奪三振でイタリア打線を寄せ付けず。
7回には前戦のキューバ戦からスタメン復帰を果たした山田健太(立教大)の安打と、四球から作ったチャンスで廣瀬、蛭間拓哉(早稲田大)、辻本のタイムリーで4点を追加しダメ押し。
その裏には今大会初登板となった篠木健太郎(法政大)は2安打こそ許したものの、最後の打者をショートフライに打ち取り試合終了。
参加チーム唯一の開幕4連勝で上位4カ国が進む決勝トーナメント進出を決めた。
日本の次戦は、7月14日2時半(日本時間)から地元・オランダと対戦。ヤクルトやソフトバンクでNPB通算301本塁打を放ったウラディミール・バレンティンを擁する相手に対し、日本は全勝でのオープニングラウンド首位通過を目指す。