7月15日(オランダ現地時間14日)、第30回 ハーレムベースボールウィーク2022(オランダ・ハーレム)の準決勝が行われた。侍ジャパン大学代表が出場している日本はオープニングラウンドを全勝で1位通過し、この日は同ラウンド4位のオランダと対戦した。
先発のマウンドに上がったのは、6回2安打無失点にキュラソーを抑えた開幕戦以来の登板となる青山美夏人(亜細亜大)。
初回から快調に飛ばし、力強いストレートとスプリットなどのキレの良い変化球を武器に、NPB通算301本塁打のウラディミール・バレンティンから空振り三振を奪うなど落ち着いた投球を見せる。
打線はその裏、今大会絶好調の1番・林琢真(駒澤大)がセンター前に安打を放つと、辻本倫太郎(仙台大)の犠打で二塁に進む。続く矢澤宏太(日本体育大)が俊足を生かした一塁への疾走で相手失策を誘い、これが先制点となった。
青山は2回に味方失策と四球でピンチを招くが、三振を奪って同点を許さない。一方、オランダ先発の長身右腕のハイアーも、日本打線に2回以降は安打を許さない圧巻の投球を見せる。日本は林が俊足を生かした内野安打を打ったかに思えたが判定はアウトとなるなどして糸口を見出せないまま、試合は終盤に進んだ。
最終7回にまさかの展開が待っていた。
青山は2アウトを取り、ノーヒットノーランまであと1人に迫ったが、際どい判定もあって四球を出すと、続く打者にレフト線への二塁打を打たれて同点を許す。ここで大久保哲也監督は、今大会救援投手として活躍してきている上田大河(大阪商業大)を起用するが、落ちるボールを上手くすくわれてセンター前に運ばれ、勝ち越し打を許した。
その裏、追いつきたい日本は蛭間拓哉(早稲田大)が一死からセンター前安打を放つが、続く山田健太(立教大)の当たりは痛烈な当たりながらサードライナーに。飛び出した蛭間は懸命に戻るが、併殺となり試合終了。
最終盤に逆転を許し、日本は2018年大会に続く連覇はならなかった。
大会最後の試合となる3位決定戦は、準決勝でキュラソーに敗れたアメリカと7月15日21時(日本時間)から対戦する。