7月16日、メキシコ・エルモシージョで開催される「第5回 WBSC U-15ワールドカップ」(8月26日から9月4日)へ出場する侍ジャパンU-15代表の最終トライアウトが千葉県市原市のJFE犬成球場で行われた。
合計2回にわたって行われる最終トライアウトの2回目となったこの日は23選手が参加して行われた(前回は16選手が参加)。前回に引き続き、300人以上の応募があった動画によるデジタルトライアウトをくぐり抜けた選手たちだけに、この日もレベルの高いアピール合戦が繰り広げられた。
あいにくの空模様で時折、雨が降る中で行われた。そのため屋外で行うことが必要な外野ノックや捕手による二塁送球、フリー打撃や塁間走の計測が先に行われた。
各選手は地面がぬかるむコンディションの中でも精いっぱいのプレーを見せ、中学生とは思えぬパワーやスピードが目立つ場面も多々あった。
そして最後はブルペンで投球が行われ、最速137キロを記録する右腕がいるなど、今回も各投手がキレと力感ある球を次々と投げ込んだ。
昼食後には「侍ジャパン野球健康診断」(※)が行われ、参加全選手は肩や肘のメディカルチェックを受けてから帰路についた。
※肩やひじなどの故障に悩む選手が多数いる現状を踏まえ、それを少しでも改善するためにNPBエンタープライズがアマチュア野球の代表組織である一般財団法人全日本野球協会(BFJ)に協賛し行われており、侍ジャパンの各世代の合宿などで実施をしている。
鹿取義隆監督ら首脳陣は練習後すぐに選考会議を行い、U-15ワールドカップを戦う20選手が内定。この後いくつかの確認作業を終えた後、正式発表される予定となっている。
鹿取義隆監督コメント
「雨の中ではありますが観たいところはしっかり観ることができました。300人以上から選ばれた約40人だったので、2回通じてとてもレベルが高く、選ぶのが辛いほどでした。レベルとしてはこれまでのU-15代表と遜色ないと思いますし、投手の球は速くなっていますね。短い準備期間ではありますが、レベルの高い選手たちなので楽しみにしています」