8月28日、「第5回 WBSC U-15 ワールドカップ」(9月4日まで/メキシコ・エルモシージョ)のオープニングラウンドが行われ、侍ジャパンU-15代表はパナマと対戦し4対0と投打がかみ合い快勝した。
開幕投手を任された渡邉颯人(世田谷西リトルシニア)は初回、1死から安打で出塁を許すが併殺打で切り抜けると、2回・3回も無失点に抑えていく。
すると打線は3回裏、3つの四死球で1死満塁のチャンスを作り、坂本慎太郎(取手リトルシニア)の犠牲フライで1点を先制する。続く本田翔輝(兵庫伊丹ヤング)が内野安打でつなぎ再び満塁とすると、金本貫汰(関メディベースボール学院ヤング)が打ち上げた飛球をレフトが捕球できず(記録は失策)、その間に走者が一挙に生還して4対0とリードを広げた。
渡邉颯人は援護をもらった直後の4回も三者凡退に抑えるなど、散発2安打でスコアボードに0を並べた。
4回終了後、強雨のため試合は一時中断し、1時間超の長い中断を経て迎えた5回のマウンドには左腕の佐藤龍月(東京城南ボーイズ)が上がった。この佐藤がランナーを許しながらも2回を2安打5奪三振の好投を見せ、最終7回には堀田昂佑(広島廿日市ボーイズ)が登板。レフトを守る畠中健太(住吉ボーイズ)の好守もありパナマ打線を三者凡退に抑えて勝利。
なかなか追加点は奪えなかったものの、少ないチャンスをものにした日本が継投でリードを守り切り開幕戦を勝利で飾った。
次戦は29日11時半(日本時間)からオープニングラウンド第2戦をフランスと対戦する。
監督・選手コメント
鹿取義隆監督
「初めての経験の中で選手たちがよくやったと思います。投手陣はこれくらいやるんじゃないかと思っていましたが、初回の緊張感は見ていて感じました。(先制した3回は)相手失策もありますが、四球でつなぐチームプレーもできていました。誰が出てもいいようなチームなので、何人か同じメンバーで入れ替えながらしっかり組んでいきたいと思います」
渡邉颯人(世田谷西リトルシニア)
「初回は緊張して思うように投げられないところもありましたが、なんとか抑えることができて、2回以降は自分の投球ができたと思います。焦りはなく、みんなが守ってくれているから打たせて取ろうと思って投げました。(4回の安打は)追い込まれて1球ファウルになった後で打てたのでよかったと思います」
佐藤龍月(東京城南ボーイズ)
「(中断後の登板は)自分がしっかり抑えてこちらにいい流れを持ってこられるように投球しました。海外のチームは得点すると止まらないときがあるので、走者が出たらギアを上げて次の打者を抑えようと思って投げました。球数が多くなってしまったので、次回からはストライク先行で投げていきたいと思います」
本田翔輝(兵庫伊丹ヤング)
「チームで協力してしっかり得点に繋がる野球ができたと思います。ベンチの中でも盛り上がっていてチームの雰囲気はすごくよかったです。投手陣のコントロールが良いので上手く利用してリードをしていきたいと思っていました。守備で1つミスをしてしまったので明日以降はミスをしっかり無くしていき、チャンスで打って明日からも繋ぐ野球をしていきたいと思います」
第5回 WBSC U-15 ワールドカップ
大会期間
2022年8月26日~9月4日
オープニングラウンド
8月28日(日)11:30 日本 4 - 0 パナマ
8月29日(月)11:30 日本 10 - 0 フランス
8月31日(水)11:30 コロンビア 4 - 7 日本
スーパーラウンド
9月1日(木)11:30 日本 12 - 6 アメリカ
9月2日(金)11:30 日本 4 - 6 チャイニーズ・タイペイ
9月3日(土)11:30 日本 0 - 7 キューバ
9月4日(日)7:00 日本 9 - 1 プエルトリコ
3位決定戦
9月5日(月)3:00 チャイニーズ・タイペイ 7 - 0 日本
開催地
メキシコ(エルモシージョ)
出場する国と地域
グループA
メキシコ、チャイニーズ・タイペイ、キューバ、チェコ
グループB
パナマ、日本、コロンビア、フランス
グループC
アメリカ、南アフリカ、ベネズエラ、プエルトリコ、グアム