8月19日、第11回 BFA U15アジア選手権の開幕を翌日に控え、侍ジャパンU-15代表が試合会場となる中国・山東省威海市の威海野球場サブ球場で公式練習を行った。
前日の18日に中国に到着し、そこからバスで長時間の移動があったが、選手たちは疲れを見せずハツラツと約2時間半の練習に取り組んだ。
午後に球場入りした選手たちはグラウンド横のスペースでウォーミングアップを行った後、限られた時間の中でキャッチボールやフリー打撃、シートノックなどを行い最終調整。グラウンドで身体を動かすことを心待ちにしていた選手たちは笑顔を見せるなどリラックスした様子で汗を流した。また、雨で30分の中断があったものの練習時間は延長され、予定していたメニューをすべて消化することができ充実した練習となった。
今大会の会場となる威海野球場のメインスタジアムは、中国野球リーグで2023年に設立された山東ブルーホエールの本拠地としても使用される赤土、人工芝の球場。開幕戦はサブ球場で行われるため、選手たちは入念に確認。打球の転がり方やマウンドの硬さ、傾斜などもチェックし、準備を着実に進めた。
20日15時(日本時間)の開幕戦の相手となる香港は近年着実に力をつけているだけに今山監督は「パワフルな野球のイメージ。一発を浴びないように少し慎重に戦っていきたい」と隙を見せない姿勢だ。2024年のU-15ワールドカップの予選も兼ねる今大会。そして、侍ジャパンU-15代表のアジア選手権3連覇に向けた戦いがいよいよ始まる。
監督・選手コメント
今山和之監督
「直前合宿から一つ一つ積み上げてチェックをしてきましたので、心配なく全力で開幕戦を迎えられます。投手は役割を伝えてありますので、日本にいるときのような気持ちでマウンドにあがってもらいたいです。野手は粗さを無くしていこうというテーマで進めてきましたが、解消されつつありますのでオープニングラウンドの中で組み立てて自分たちの形にしていきたいと思います」
岡安凌玖(豊田リトルシニア)※主将
「あまり緊張はしていませんが、明日開幕という独特の雰囲気で気持ちが高まっています。調子はどんどんあがってきていて、今すごくいい感じです。チームの団結力は高まってきているので、みんなのスイッチが入るようにしっかりまとめていきたいと思います。(開幕戦は)圧倒的な力を見せて、自分も活躍して勝ちたいです」
東濱成和(宜野湾ポニーズ)
「食事や気候が少し違うので、早く慣れて試合でいいパフォーマンスができればと思います。マウンドは日本より高くて傾斜もあるので、身体の使い方を意識しながら、慣れながら投げたいと思います。打者を圧倒できるようなストレートやスライダーなど質のいい投球をしたいですし、打たれることもあると思いますがそこは捕手と話し合いながら投げられたらと思います」
第11回 BFA U15アジア選手権
大会期間
2023年8月20日~8月26日
オープニングラウンド
8月20日(日)15:00 香港 1 - 21 日本
8月21日(月)19:00 日本(雨天中止)中国
8月22日(火)15:00 日本 15 - 0 パキスタン
8月23日(水)19:00 日本 3 - 0 中国
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
スーパーラウンド
8月24日(木)15:00 チャイニーズ・タイペイ 5 - 6 日本
8月25日(金)15:00 日本 5 - 1 韓国
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
決勝
8月26日(土)19:00 日本 4 - 6 チャイニーズ・タイペイ
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
開催地
中国(威海市)