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第1回IBAF 21Uワールドカップは二次ラウンドに突入し、グループB・1位の日本はグループA・3位のチェコと対戦。日本は相手との大きな実力差を見せ、15-0で5回コールド勝ちし、二次ラウンド初戦を飾った。
日本は序盤から主導権を握る。2回裏無死、四球と盗塁で二塁に進んだランナーを置いて、6番畔上翔(法政大学)が、スタートを切った二塁走者の背後を抜ける、レフトへのタイムリーヒット。1点を先制した。
3回に入ると、日本打線はチェコの先発・ソボトカを捕らえだす。無死二・三塁で4番近藤健介(北海道日本ハム)が、センターからホーム方向への強い風をものともせず、右中間へ3ランホームラン。4-0とリードを広げた。
この回日本は、8番高城俊人(横浜DeNA)のセンター前タイムリー、1番榎本葵(東北楽天)のレフトへの犠牲フライ、加えて相手の守備の乱れもあり、一挙7点を挙げた。
日本打線は続く4回も、チェコの2番手投手ブラバックから、5番鈴木誠也(広島東洋)がセンターオーバーのタイムリー二塁打。その後も、7番三好匠(東北楽天)、9番武田健吾(オリックス)、代打の笹川晃平(東洋大学)にタイムリーが出て、3回に続く打者一巡の攻撃でこの回6得点。日本は14-0とし、序盤で試合を決定づけた。
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日本の先発・中村勝(北海道日本ハム)は緩急を生かした安定感抜群の投球で、4回をパーフェクトピッチング。一度もカウントを3ボールにすることなく、三振6つを奪う、完璧な投球内容だった。
試合は5回裏、高城の犠牲フライで日本に15点目が入り15-0。規定により5回コールドで日本が大勝した。
試合後、平田勝男監督は先発の中村について、「前回(オーストラリア戦、3回2/3を6失点)の登板とは組み立てを変えて、カーブ主体からストレート主体にしたのが良かった。(中村)勝らしいピッチングだった」と評価。中村本人も「きょうは真っ直ぐが良かった。前回はチームに迷惑をかけたが、きょうは修正できた」と話した。
また3ランを放った近藤について平田監督は「これまでの試合は打球が上がらないだけで、感じは悪くなかった。(きょうのホームランは)、本人にとってモヤモヤを吹っ切る大きな一発だった」と振り返った。その近藤は「これまで4番の役割を果たせていなかったが、きょうはいい結果が出て、あす、あさってにつなげていきたい」と話した。
二次リーグ初戦を無難にものにした侍ジャパン21U代表。あす14日はグループA・2位の韓国と対戦する予定だ。