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第1回IBAF 21Uワールドカップの二次ラウンド3戦目。日本はともに全勝で決勝進出を決めているチャイニーズタイペイと対戦し、6-2の逆転勝利。決勝戦に弾みをつける勝ち星を挙げた。
この試合の日本の先発は平良拳太郎(読売巨人)。平良は3回を投げ被安打1、無失点、チャイニーズタイペイ打線を内野ゴロ6つに打ち取った。一方の打線は、1回に一死満塁、2回は二死一・三塁のチャンスで得点を挙げられず、重苦しいムードで前半3回を終えた。
先制したのはチャイニーズタイペイ。4回裏、チャイニーズタイペイはこの回からマウンドに上がった桜井俊貴(立命館大学)に対し、無死一・二塁で4番王柏融が右中間へのタイムリー二塁打を放ち、1点を先制する。なおも二死二・三塁で、チャイニーズタイペイは7番陳傑憲のレフト前に落ちるヒットで三塁走者が生還。0-2とリードを広げる。この当たりでホームを狙った二塁走者をレフトの榎本葵(東北楽天)が好返球。ホームタッチアウトで、日本は2失点で食い止めた。
0-2、2点を追う日本は6回表、一死一・三塁で6番畔上翔(法政大学)のサードゴロの間に三塁走者が還って1-2とする。なおも二死三塁で7番辻東倫(読売巨人)の打球は、セカンドのグラブを弾く内野安打。この当たりで三塁走者が還り、日本は2-2の同点とした。
4回に2失点した日本の2番手の桜井は、5、6回はチャイニーズタイペイ打線を三者凡退に抑え、打線の援護を待つ。
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7回表、日本は1死満塁のチャンスを作ると、4番近藤健介(北海道日本ハム)の打球はピッチャーゴロ。ホーム封殺となるも、捕手の一塁への送球が悪送球となり、その間に二塁走者が生還。日本は3-2と勝ち越しする。なおも二死一・三塁で5番鈴木誠也(広島東洋)が右中間へのタイムリー三塁打。二者が還って、日本は5-2と3点リードした。
リードを得た投手陣は桜井が4イニング目となる7回も、3人で抑えてマウンドを降り、8回を熊原健人(仙台大学)、9回は山岡泰輔(東京ガス)がそれぞれ三者凡退で締めた。
試合は9回表に1点を追加した日本が6-2でチャイニーズタイペイに勝利。一、二次ラウンドを7戦全勝で終えた。
試合後、平田勝男監督は7回にタイムリー三塁打を放った鈴木について、「2、3回と打席に入ると、強引さがなくなって、センター中心の打撃になる。さすがカープで、ある程度レギュラーを張っているだけはある」と話した。
また二番手で登板の桜井については、「最初は力み倒していたが、自分のピッチングをすればいいからと伝えてからは緩急を使った投球ができた」とコメントした。
平田監督はチャイニーズタイペイとの決勝戦に向けて、「あした(16日)勝たないと全勝してきた意味がない。(決勝戦では)もっと接戦の投手戦になるだろう。ミスした方が負ける。チャイニーズタイペイも全勝しているだけの力はある。きょう戦って相手の実力がわかってきた」と決意を語った。
侍ジャパン21U代表は、21Uワールドカップの初代王者を目指し、16日の決勝戦でチャイニーズタイペイと再戦する。