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第1回IBAF 21Uワールドカップ決勝戦、日本は前日に逆転勝ちしたチャイニーズ・タイペイとの再戦で、守備の乱れと相手の打力に圧倒され大量失点。打線もチャイニーズ・タイペイの投手の前に沈黙し0-9で大敗し、全日程を7勝1敗の2位で終えた。
日本の先発は森雄大(東北楽天)。森は初回にヒット2本と四球1つで二死満塁のピンチを背負うも、7番羅國麟をセカンドフライに打ち取り、なんとか乗り切る。
しかし森は2回にも満塁のピンチを招くと、一死満塁で2番李宗賢にストレートの押し出し四球。日本はチャイニーズ・タイペイに先取点を与えた。ここで日本は素早く投手をスイッチし、2番手の横山雄哉(新日鐵住金鹿島)がマウンドに上がる。
一死満塁で登板の横山は、3番楊岱均をピッチャーゴロに打ち取り、併殺かと思われたが、横山のホームへの送球が悪送球となり三塁走者が生還。0-2となる。チャイニーズ・タイペイは続く4番王柏融の併殺崩れの間に1点を追加し、日本は序盤に3点を追う劣勢に立たされた。
3点を追う日本打線は、チャイニーズ・タイペイの先発で来季から埼玉西武でプレーする郭俊麟に対し、2回裏、この回の先頭打者、4番近藤健介(北海道日本ハム)が出塁。一死後、6番畔上翔(法政大学)が右中間への長打コースの飛球を放つも、相手の好守に阻まれ、外野を抜くことはできなかった。
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4回表、チャイニーズ・タイペイの打線に火がつく。一死一塁で2番李宗賢が左中間へタイムリー二塁打。続く3番楊岱均もセンターオーバーのタイムリー二塁打を放ち、日本は0-5と大きくリードを許す。ここで日本は横山に代わり、3番手のマウンドに田口麗斗(読売巨人)を送る。
5点を追う日本は4回裏、3番牧原大成(福岡ソフトバンク)、4番近藤がヒットで続き、無死一・二塁のチャンスを作るも、後続が倒れ、無得点に終わる。6回裏も1死から3番牧原がこの日2本目のヒットで出塁するも得点にはつながらず、日本は0点のまま終盤へと進んだ。
7回表、日本はヒットとエラーで一死一・二塁とされると、6、7番の連続タイムリーで2失点。0-7とリードを7点に広げられた。
日本は守備の乱れと、チャイニーズ・タイペイ打線の打力に圧倒されなす術なく失点を重ね、打線はチャイニーズ・タイペイの先発・郭俊麟の前に7回4安打無失点に抑えられた。
試合はチャイニーズ・タイペイが8回にも2点を追加。日本は0-9で敗れた。
試合後、平田勝男監督は、「球場の雰囲気がアウェーなのは、きのうもやっているから関係ない。自分の力を出せるか出せないかの差だった。選手にはいい経験になった。悔しさをかみしめて大きくなってほしい。選手には世界一を味あわせてやりたかった。ここまで勝ちっぱなしだったが、勝負事はこういうところで勝たなければならない。それが勝負。甘い世界で生きていないのだから。選手は精一杯やった。最後は(チャイニーズ・タイペイと)監督の差だったのではないか。選手たちはこれから日本の野球界を引っ張る存在にならなければならない。そのために今回の悔しさを糧にしてほしい」と淡々と語った。
また2番手で登板の横山は、「森が作ったピンチを何とかしてやろうと思ったが、(ホームへの悪送球は)誰でもできるプレーなのに、申し訳ない。自分の力不足です」と話した。
そしてチームの4番打者を任された近藤は「(負けは)力不足です。大会通じて監督・コーチが期待して使ってくれたが、みんなの気持ちに応えられる成績ではなかった。これからみんな別々のチームでプレーするが、仲間として戦っていきたい。この時期まで野球ができることが幸せです」と語った。
大敗後、鈴木誠也(広島)らはベンチの中でうつむいたまま動けずにいた。あと一歩のところで初代王者を逃した侍ジャパン21U代表。若き侍たちが感じたこの悔しさは数年後、トップチームで日の丸をつけた時に晴らしてくれることだろう。