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試合レポート

侍ジャパンU-18代表、1点差でアメリカに惜敗!2大会連続の準V!!

2015年9月6日

 第27回WBSC U-18ベースボールワールドカップの決勝戦が甲子園で行われ、U-18代表が1対2でアメリカに敗戦。惜しくも悲願の大会初優勝を逃した。

 U-18代表の先発は、今大会2完投で1stラウンドのアメリカ戦で完封勝利を挙げた佐藤世那(仙台育英)。初回、先頭打者に四球を与えるも、1死1塁から右中間へのヒット性の当たりをセンター・オコエ瑠偉(関東一)がスーパーキャッチ。その後、2死1、2塁とされるも、高めのストレートで空振り三振を奪ってピンチを脱出した。
 続く2回には3者連続三振に仕留めた佐藤だったが、3回に1死2塁からのピッチャーゴロを処理しながら3塁への送球が乱れて1失点。2死2塁から相手4番・アムダイディスを詰まらせながらも、ライト・勝俣翔貴(東海大菅生)の懸命のダイビングもわずかに届かず、タイムリー2塁打となって2点を失った。
 反撃したい打線は、16歳の先発左腕・プラットの前に序盤3回をパーフェクトに抑えられると、4回2死から3番・勝俣が1塁ベースに当たるラッキーな2塁打で出塁するも、続く4番・清宮幸太郎(早稲田実業)が空振り三振。5回1死からはオコエがセンター前に弾き返したが、直後にけん制死。5回までにヒット2本で8三振の無得点に抑え込まれた。
「フォークをしっかり見極めて来られて慎重になってしまった」と佐藤は4回2失点で降板。5回からチーム随一の安定感を誇る上野翔太郎(中京大中京)がマウンドへ上ると、小気味よいピッチングで2イニングの3者凡退で流れを引き寄せる。そして6回、この回先頭の篠原涼(敦賀気比)が四球を選ぶと、1死後に1番・杉崎成輝(東海大相模)がライト線への2塁打を放ち、1死2、3塁の絶好機を作る。そして打席には2番・津田翔希(浦和学院)。2球目を捕手が後逸した隙を狙って果敢にホームを狙った3塁走者・篠原は惜しくもタッチアウトとなったが、2死3塁から津田がライト前へ執念で運ぶタイムリー。渾身のガッツポーズで甲子園を沸かせた。
 さらに勝俣、清宮が繋いで連打で続いて2死満塁。しかし、平沢大河(仙台育英)の一、二塁間を抜けようかという鋭い当たりは相手の好守に阻まれて間一髪アウト。8回にも先頭の郡司裕也(仙台育英)がヒットから1死2塁のチャンスを作ったが、後続が倒れて代走の舩曳海(天理)を同点のホームに迎え入れることが出来ず。「マウンドを任されたら点取られないつもりでいた」と上野が5回を1安打6奪三振無失点とほぼ完璧なリリーフを見せたが、打線がアメリカ投手陣を捕まえ切れずに最終回も3者凡退に終わってゲームセット。悲願の大会初優勝まであと1歩届かず、前回大会と同じく、アメリカに1点差負けでの準優勝に終わった。

 試合後、チームを率いた西谷浩一監督は「選手達は本当によくやってくれたと思います。世界一に導いてあげられなかったことが悔しい」と唇を噛みながらも、「選手達のことを誇りに思います。この経験をこれからの人生に活かしてほしい」と若きサムライたちの未来へエール。また、侍ジャパンの赤星憲広アンバサダーも、「1人1人が良いものを持っている。特にピッチャーは全員が世界に通用する。バッティングも、木製バットへの対応にもっと苦労するかなと思ったんですけど日に日に対応していった。野球人として観ていて楽しかった」と選手たちの健闘を称えた。地元開催での大きな期待と注目を浴びながら、無傷の8連勝で決勝の舞台まで勝ち進んだU-18代表。最後の最後で涙を飲んだが、甲子園のスタンドから沸き起こった拍手は、しばらくの間、鳴り止まなかった。

侍ジャパンU-18代表 2015

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第27回 WBSC U-18 ベースボールワールドカップ

大会概要 チケット 放送予定

壮行試合

開催概要 チケット 放送予定
8月26日(水)18:00 侍ジャパンU-18(高校)代表 2 - 9 侍ジャパン大学代表
阪神甲子園球場

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