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合宿3日目、大谷がシート打撃で痛烈3塁打 守備陣も様々な組み合わせを試す

2016年11月8日

 野球日本代表「侍ジャパン」のトップチームが8日、東京ドームで開催される強化試合(10日、11日・メキシコ代表、12日、13日・オランダ代表)へ向けた練習をQVCマリンフィールドで実施。前日に続いてシート打撃などの実戦形式の調整を行った。

 正午から始まった練習。ウォーミングアップ、キャッチボール、投内連携などを行った後には、前日同様に実戦形式のシート打撃が行われた。この日登板したのは、石田健大(横浜DeNA)、大瀬良大地(広島東洋)、山﨑康晃(横浜DeNA)の3投手。左の新戦力としての期待を背負う石田は、中村晃(福岡ソフトバンク)、内川聖一(福岡ソフトバンク)、松田宣浩(福岡ソフトバンク)の3人を立て続けに抑えたが、坂本勇人(読売)、嶋基宏(東北楽天)に連打を許すと、大瀬良の登板を挟んだ後の2度目のマウンドでは大谷翔平(北海道日本ハム)に3塁打。制球に苦しみ、打者10人に対して3安打2四球だった。
 2人目で登板した大瀬良は、最後に対戦した菊池涼介(広島東洋)にはヒットを許したが、鈴木誠也(広島東洋)、大野奨太(北海道日本ハム)から三振を奪うなど、打者5人に1安打1四球2三振。「コントロールに関してはまだまだ」と反省も、「空振りを取れていたのは良かった」と振り返った。そして守護神候補の一人である山﨑は打者5人をピシャリ。1死1塁、1死2塁、1死2、3塁など、走者を背負った場面を想定した中でのピッチングとなったが、同僚の筒香嘉智(横浜DeNA)を見逃し三振に仕留めるなど、1本のヒットも許さなかった。

 打撃陣の中で目を奪ったのは、大谷だった。11人目の打者として登場すると、左腕の石田から右中間を破る3塁打。本人は「(シート打撃は)外にしか(球が)来ないですし、バッター優位なので。調子は普通です」と素っ気なかったが、小久保裕紀監督は「インコースに抜け気味のボールが来た後にしっかりと踏み込んで打った。スイングスピードは日本でもトップクラスですね」と改めて賛辞を贈った。
 その他、秋山翔吾(埼玉西武)が放った大飛球を、外野守備に就いていた鈴木がフェンスに体をぶつけながら好捕する場面も。内野守備では「三塁・山田」に「遊撃・菊池」、「二塁・中島」など様々なパターンを試しながら連携の確認を行った。

 また、この日はゴールデングラブ賞も発表され、「ずっと獲りたいと思っていた賞なので素直にうれしいです」と語った坂本を始め、今メンバーから計8人が受賞。坂本と同じく初受賞となった大野が「(今合宿は)みんな明るい雰囲気でできている」と話すなどリラックスした表情を見せた。

 明日9日は、メキシコ、オランダ両チームとともに東京ドームで公式練習を実施。強化試合を前にした公式会見も行われる予定となっている。

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