2月18日午後、沖縄県那覇市内にて3月9、10日に開催される『ENEOS 侍ジャパンシリーズ2019「日本vsメキシコ」』に関する記者会見が行われ、日本代表・侍ジャパントップチームの稲葉篤紀監督が出場メンバー28名を発表した。「昨年2018年を私は試すことのできる年と位置づけました。就任以来、掲げてきたスピード&パワーを実践し、2018日米野球ではある程度の手応えを感じることができました。東京オリンピック2020本番を来年に控えた今年は前哨戦であるプレミア12も見据えながらチームを作ることをテーマにしました」と語った稲葉監督が発表したメンバーは、下記の通り。
投手(12名)
#11 梅野雄吾(東京ヤクルトスワローズ)
#13 山岡泰輔(オリックス・バファローズ)
#16 原樹理(東京ヤクルトスワローズ)
#17 松永昂大(千葉ロッテマリーンズ)
#19 山﨑康晃(横浜DeNAベイスターズ)
#21 今永昇太(横浜DeNAベイスターズ)
#28 高橋礼(福岡ソフトバンクホークス)
#35 三上朋也(横浜DeNAベイスターズ)
#38 森唯斗(福岡ソフトバンクホークス)
#43 山本由伸(オリックス・バファローズ)
#52 森原康平(東北楽天ゴールデンイーグルス)
#90 田口麗斗(読売ジャイアンツ)
捕手(3名)
#22 小林誠司(読売ジャイアンツ)
#22 田村龍弘(千葉ロッテマリーンズ)
#62 甲斐拓也(福岡ソフトバンクホークス)
内野手(7名)
#1 京田陽太(中日ドラゴンズ)
#2 吉川尚輝(読売ジャイアンツ)
#3 大山悠輔(阪神タイガース)
#5 清宮幸太郎(北海道日本ハムファイターズ)
#8 中村奨吾(千葉ロッテマリーンズ)
#25 岡本和真(読売ジャイアンツ)
#55 村上宗隆(東京ヤクルトスワローズ)
外野手(6名)
#7 田中和基(東北楽天ゴールデンイーグルス)
#34 吉田正尚(オリックス・バファローズ)
#37 野間峻祥(広島東洋カープ)
#51 上林誠知(福岡ソフトバンクホークス)
#54 近藤健介(北海道日本ハムファイターズ)
#99 西川遥輝(北海道日本ハムファイターズ)
28人中、実に11人が侍ジャパントップチーム初選出というフレッシュなメンバー構成となった。これについて稲葉監督は「チームを作り上げていく過程で、本番(今秋のプレミア12、来夏の東京オリンピック2020)までに不測の事態や想定外のことが起きる可能性もあると考え、このメキシコ戦は私の選択肢を増やすためにも、まだ見ていない力のある選手を試す最後のチャンスと考えています。大会本番をイメージしながら直接見たいと思って初めて呼んだ選手、2020年以降のトップチームでの活躍を期待し、(国際)経験を積んでほしい選手も呼んでいます」と説明。
稲葉監督が2017年に侍ジャパントップチーム監督に就任以降、昨秋の2018日米野球などいくつかの大会を経験した指揮官だが、あらためて自身が目指す野球については「スピード&パワー。野手に関しては、なかなか国際大会では点を取るのが難しい。ある程度スピードを出していかなければいけないですし、スピードだけではなく、パワーという部分では大量点にもつながります。スピード&パワーを掲げながらこの先もやっていきたいと思います」と明かし、秋に控えるプレミア12、そして東京オリンピック2020に向けてチームをビルドアップすることを誓っている。
なお、今大会で対戦するメキシコについて、「MLBオールスターチームと同様に非常に強いチーム」と評価した稲葉監督。フレッシュなメンバーたちが、国際大会独特の緊張感の中で、「今持てるすべての力を出してほしい」と期待した。