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試合レポート

林虎之介の5回無失点の投球や小林亮博・濱野誓良の連続本塁打でパナマに快勝

2022年8月4日

 8月4日、「第6回 WBSC U-12 ワールドカップ」(8月7日まで/台湾・台南市)のプレイスメントラウンド(順位決定ラウンド)が始まった。
 オープニングラウンドを1勝3敗で終えた侍ジャパンU-12代表はスーパーラウンド進出を逃し、初優勝も逃す結果となったが心機一転1つでも高い順位を目指して再出発した。

 この日の相手はパナマ。スーパーラウンド進出こそ逃したが開幕戦のチャイニーズ・タイペイ戦で6回表までリードするなど力がある相手だ。そんな難敵相手だったが、初回から試合の主導権を握った。

 二死を取られたものの石川莉大(熊谷リトルシニア)が振り逃げで出塁すると、この日7番から打順を上げて4番に起用された小林亮博(東京中野リトル)とチェコ戦以来の先発で5番に起用された濱野誓良(流山ボーイズ)が連続タイムリーを放って、2点の先制に成功した。

 先発のマウンドに上がったのは林虎之介(東京中野リトル)。前日のドミニカ共和国戦では初回に三塁手として失策を喫して悔しさを味わったが、井端弘和監督はすぐに雪辱の舞台を用意した。
 その気持ちに応えるかのように林はストライク先行でパナマ打線を抑え込んでいく。
 すると打線も3回に再び応える。4番の小林、5番の濱野が二者連続でセンターフェンスを超える本塁打を放って2点の追加点を奪い、点差を4点に広げた。
 さらに5回にも四死球から掴んだチャンスで途中出場の成田遥喜(深谷市リトル)がレフト前にタイムリーを放ってダメ押し。

 5回を2安打(うち内野安打1本)と完璧に近い投球で林が無失点に抑えると、最終6回からマウンドに上がった秋元陽太(大宮東リトル)も無安打に抑えて完封リレーが完成。投打の歯車が噛み合い5対0の快勝を収めた。

 今後は5日の日本時間15時半から南アフリカ、6日の11時半からイタリアと対戦して、プレイスメントラウンド最上位となる7位を目指す。

監督・選手コメント

井端弘和監督

「あれだけストライク先行で抑えていたので楽な展開にはなりましたが、もう少し点は取れたかなと思います。林は悪いイメージが残ったまま日本に帰すわけにはいかないので、なんとか自分の持っている力を出して欲しいと思っていましたが、出してくれましたね。打者として大会でヒットの出ていない選手がまだ何人かいるので、打たせて帰したいとも思っています。濱野は本来の力を出してくれました。明日は4番で起用します」

林虎之介(東京中野リトル)

「今日はストレートが良かったです。力を入れずにスッと脱力して投げることができました。(昨日タイムリーエラーをしていたが)残念ではあったのですが、みんなで“1つでも高い順位を取って帰ろう”と話していたので気持ちを切り替えることができました。(打者として)まだヒットが出ていないので、まずは一本打ちたいです」

小林亮博(東京中野リトル)

「4番で起用してもらったので長打を打ちたいと思っていました。結果として長打が出て良かったです。タイムリーは詰まりましたが、なんとか林のためにという気持ちで打ちました。ホームランは狙っていませんでしたが得意のコースに来たので、いけると思ってフルスイングしました。スーパーラウンドに行けなかった悔しさをぶつけて、この3連戦を全勝したいです」

濱野誓良(流山ボーイズ)

「昨日は試合に出られなくて悔しかったので打って活躍したいと思って試合に入りました。タイムリーは粘ってしぶとく打てましたし、ホームランは思いきり振ってやろうと思っていたところにちょうどストレートが来てドンピシャで打てました。メチャクチャ嬉しいです。この後も打って守って活躍したいです」

第6回 WBSC U-12 ワールドカップ

大会概要 出場選手

大会期間

2022年7月29日~8月7日

オープニングラウンド
7月30日(土)15:30 日本 6 - 21 アメリカ
7月31日(日)15:30 韓国 3 - 1 日本
8月1日(月)11:30 日本 15 - 0 チェコ
8月3日(水)15:30 ドミニカ共和国 5 - 2 日本

プレイスメントラウンド
8月4日(木)11:30 パナマ 0 - 5 日本
8月5日(金)15:30 日本 14 - 0 南アフリカ
8月6日(土)11:30 日本 - イタリア

決勝・3位決定戦
8月7日(日)
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)

開催地

台湾(台南)

出場する国と地域

グループA
チャイニーズ・タイペイ、メキシコ、ベネズエラ、パナマ、イタリア、南アフリカ
グループB
日本、韓国、アメリカ、ドミニカ共和国、チェコ

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