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試合レポート

高温多湿の環境の中、小野寺佳奈の好投や星川あかりの3打点などで香港に大勝

2023年5月31日

 5月31日、第3回 BFA女子野球アジアカップのスーパーラウンド第2戦が香港の晒草湾遊楽場で行われ、侍ジャパン女子代表は香港と対戦。前日に決勝進出を決めていた状況ではあったが、気を緩めることなく15対0の4回コールド勝ちを収めた。

 高温多湿で試合前には通り雨も降るコンディションの中ではあったが、初回から投打で圧倒した。フィリピン戦以来の先発を任された小野寺佳奈(読売ジャイアンツ)は「前回は初回に甘い球が行ってしまったので今日は最初から低めを意識して投げました」と立ち上がりから丁寧な投球を見せた。2回には無死から連打を浴びたが後続を三者連続三振に、3回には味方の連続失策でピンチを招くも後続を冷静に打ち取るなど無失点でマウンドを降りた。
 打線は初回、同じくフィリピン戦以来の先発となった田中美羽(読売ジャイアンツ)が二塁打で口火を切ると、前日に代打でダメ押し打を放ち今日は3番に入った白石美優(大阪体育大学)の二塁打で先制。さらに中江映利加(阪神タイガースWomen)の内野安打や相手のミスなどで4点の先制に成功した。
 続く2回は相手の失策や中江のライト前安打などで4点、3回は星川あかり(淡路BRAVE OCEANS)と白石の犠飛で2点と着実に得点を積み重ねた。

 4回からマウンドに上がった堀田ありさ(東海NEXUS)も四球こそ出すが、後続を併殺打に打ち取ってみせた。
 そして、その裏に連続の押し出しと田中美羽のタイムリー、星川の2点タイムリーで点差を15点に広げ、決着をつけた(4回15点差、5・6回は10点差でコールドゲームが成立)。

 決勝戦は日本時間6月1日15時から。9月に広島県三次市で行われる第9回 WBSC 女子野球ワールドカップ グループステージに向けても弾みのつく良い内容でアジアの頂点を掴み取りたい。

監督・選手コメント

中島梨紗監督

「序盤からしっかり点が取れて良かったと思います。白石も星川もずっと調子が良いですし、自分のスイングをしてくれています。決勝戦は長打が続かないように、バッテリーと外野で警戒していきたいです。このメンバーで私たちの野球がしっかりできるように準備します。世界ランキング1位として見られ方が違うので、出ている選手たちだけでなくベンチの声かけや準備なども含めて“チーム力で勝つ姿”をアジアの全選手に見せたいです」

小野寺佳奈(読売ジャイアンツ)

「香港の環境にも慣れてきましたし、偉大な先輩方ばかりで最初は緊張したのですが、声をかけてもらって緊張せずに投げられています。里綾実さんと同部屋なので、野球の話もたくさんしていて見習うところばかりです。決勝戦は投手全員で準備するよう言われているので、いつでも行けるように準備したいと思います」

星川あかり(淡路BRAVE OCEANS)

「ベンチスタートでも自分の役割を果たそうという気持ちですが、今日はスタメンでチャンスを頂いたので、しっかり自分のスイングをするように心がけました。ノーアウトだったので次に繋げようと思い打席に立って、自分で決めることができて良かったです。日に日にチームの雰囲気が良くなっているので、決勝戦も全力で楽しみたいです」

出口彩香(埼玉西武ライオンズ・レディース)※共同主将

「1日ごとにチームワークがすごく良くなっています。今回は一人ひとりが自分の役割を分かっているので、ここぞの場面でみんなで攻めていけるチームです。今まで通りの自分たちのプレー、リズムでやれば優勝を狙えると思います」

第3回 BFA 女子野球アジアカップ

大会概要 出場選手

大会期間

2023年5月21日~6月1日

グループB
5月26日(金)12:00 日本 10 - 0 韓国
5月27日(土)13:00 日本 7 - 1 フィリピン
5月28日(日)16:00 インドネシア 0 - 27 日本
※開始時刻は日本時間(香港:時差-1時間)

スーパーラウンド

5月30日(火)19:00 チャイニーズ・タイペイ 1 - 12 日本
5月31日(水)16:00 日本 15 - 0 香港
※開始時刻は日本時間(香港:時差-1時間)

決勝
6月1日(木)15:00 日本 8 - 3 チャイニーズ・タイペイ
※開始時刻は日本時間(香港:時差-1時間)

開催地

香港

出場国

一次ラウンド
グループA:インド、マレーシア、タイ
グループB:香港、パキスタン、インドネシア、スリランカ

ファイナルラウンド
グループA:チャイニーズ・タイペイ、中国、香港
グループB:日本、韓国、フィリピン

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