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試合レポート

畑中ゆりあの5安打4打点の活躍などでチャイニーズ・タイペイを下し決勝進出

2025年10月31日

 10月31日、「第4回 BFA 女子野球アジアカップ」(10月26日~11月2日まで中国・杭州)の大会6日目が行われた。オープニングラウンド(グループB)を全勝で通過した侍ジャパン女子代表は、スーパーラウンド初戦で前回大会準優勝のチャイニーズ・タイペイと対戦。中盤以降に突き放し、14対4の6回コールド勝ちで決勝進出を決めた。

 終わってみれば5試合連続のコールド勝ちだったが、序盤はどちらに転んでもおかしくない試合だった。
 1回表、先発の佐藤美咲(IPU環太平洋大)は先頭打者に四球を出すと、次打者のバントもサードへの安打になってしまい、いきなり無死一、二塁のピンチを招く。だがこのピンチで佐藤は動揺することなく力強い球を投げ下ろし見逃し三振を奪う。さらに4番打者にはセカンドゴロを打たせると、二塁手・畑中ゆりあ(大阪体育大)と遊撃手・荒川莉子(大阪体育大)が流れるような連係で併殺を完成させ、無失点で切り抜けた。

 すると、その裏。試合前の打撃練習で柵越えの当たりを連発していた1番の鈴木はな(東海大)がレフトオーバーの三塁打を放つと、続く畑中がスクイズを決め先制。畑中は自身もセーフ(記録は内野安打)で一塁に残ると、盗塁と相手失策で三塁に進み、山本一花(大阪体育大)のショートゴロの間に生還。さらにこの回は金田涼々(平成国際大)にもタイムリーが飛び出し、3点の先制に成功した。
 2回は佐藤が死球と自身の悪送球からピンチを招き、相手9番打者に三塁打を打たれ2点を返された。なおもピンチは続いたがサードゴロに抑え、ショートバウンドの送球を一塁手・木村睦実(大阪体育大)が上手くすくい上げてピンチを脱出した。

 2回と3回も1・2番コンビが機能。2回裏は鈴木と畑中の連打でチャンスを作ると、花本穂乃佳(日本大国際関係学部)と木村の連続タイムリーで点差を再び3点に広げた。
 3回は佐藤が2安打で1点を失うが、その裏に荒川のセンター前安打と漢人茉彩(福井工業大)の俊足を生かした出塁(バントで相手が悪送球)、鈴木のバント安打で満塁のチャンスを作ると、畑中の二塁打と相手のミス、さらに山本もタイムリーで4点を追加し、試合の主導権を完全に握った。

 以降も攻守が噛み合う。4回は右翼手・漢人の好捕や捕手・山本の盗塁阻止もあって佐藤が無失点に抑えると、その裏に代打・日野美羽(日本大国際関係学部)の内野安打と盗塁から作ったチャンスで、畑中がこの日4打点目のタイムリーで1点を追加。5回には相手投手の暴投と漢人の俊足がまたも相手の悪送球を呼んで2点を追加した。
 6回は2番手の柏崎咲和(大阪体育大)が安打や自身の失策で1点を返されるが、その裏に畑中の安打を皮切りにチャンスを作ると、相手失策と小川舞(新潟医療福祉大)の犠飛で2点を追加し10点差で6回コールド勝ちを決めた。

 これでスーパーラウンドの戦績を2勝0敗(オープニングラウンドのグループBからともに進出した韓国戦の1勝を持ち越し)とした侍ジャパン。日本時間11月1日16時から蕭山瓜瀝棒球場で香港(0勝2敗)とのスーパーラウンド第2戦を控えるが、そこで敗れても、その後に対戦するチャイニーズ・タイペイと韓国のどちらかが2敗となるため、1試合を残しての決勝進出が決まった。

監督・選手コメント

中島梨紗監督

「初回のノーアウト一、二塁を切り抜けたことが大きなポイントだったと思います。佐藤はピンチを招いても粘り強かったですし、打たれた後が大事だよと言っていた中で全部抑えようとせずに要所で我慢しながら投げてくれました。(鈴木と畑中の1・2番起用が的中)予告先発が左腕だったこともありますし、調子や出塁率を見て起用しました。期待に応えてくれました」

畑中ゆりあ(大阪体育大)

「(5打数5安打4打点)この大会で1番のライバルと言われていた相手に勝つことができ、チームにも貢献でき嬉しいです。初回のバントは、普段からどんなサインが出るか想定しているので、良い形で決まりました。その後は、良い打者が多いので繋ぐ打撃を意識して、コンパクトに打つことができました。1回の守備は遊撃手も同じ大阪体育大の荒川で、声を掛け合っていたので良い形で併殺を取ることができました」

鈴木はな(東海大)

「(1番打者として3打数3安打3得点)緊張しましたが、チームに勢いをつけようと良い球が来たら全力で振りに行こうと思っていて結果が出ました。調子はそこまで良くないだけに、何も考えないで無欲で打つことができています。振りや投手の精度もこれまでの相手とは違いましたが、隙を盗むことや繋ぐ打撃ができました」

山本一花(大阪体育大)

「序盤は僅差で試合が動いて緊張感がありましたが、みんなが集中力を一段高く持つことができていました。これまでのチームとは違うレベルの高さがあり、もし決勝でもう1回戦うなら、やることをしっかりやって、団結力を持って戦いたいです」

第4回 BFA 女子野球アジアカップ

大会概要 出場選手

大会期間

2025年10月26日~11月2日

オープニングラウンド(グループB)
10月26日(日)10:00 スリランカ 0 - 31 日本
10月27日(月)16:00 日本 15 - 0 フィリピン
10月28日(火)16:00 韓国 2 - 13 日本
10月30日(木)16:00 日本 34 - 0 インドネシア
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)

スーパーラウンド
10月31日(金)19:30 日本 14 - 4 チャイニーズ・タイペイ
11月1日(土)16:00 日本 10 - 0 香港
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)

決勝・3位決定戦
11月2日
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)

開催地

中国(杭州)

出場する国と地域

グループA
チャイニーズ・タイペイ、香港、中国、インド、タイ
グループB
日本、韓国、フィリピン、インドネシア、スリランカ

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