7月3日、「第44回 日米大学野球選手権大会」(日本時間7月8日から13日)に出場する侍ジャパン大学代表の直前合宿5日目が神奈川県平塚市のバッティングパレス相石スタジアムひらつかで行われた。
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

出国前最後の練習となったこの日は、午前中に投内連携やフリー打撃などの全体練習を行い、午後は自主練習で各選手がそれぞれの課題を持って練習に励んだ。
この日は侍ジャパンU-12代表の井端弘和監督が前日の練習試合視察に続き臨時コーチとして指導にあたり、選手たちも積極的に質問を投げかけた。
井端監督の現役時代と同じ遊撃手を守る宗山塁(明治大)は守備の動き出しについて質問し、それに対して井端監督は「スタートを切る(一歩目を踏み出す)ことはもう十分速いので、そこにこだわりすぎるよりも、打球の判断や打球に合わせることも意識した方がいいと伝えました」と答えたという。
また、岐阜県出身で球場に足を運んで現役時代の井端監督のプレーを観ていたという熊田任洋(早稲田大)は「今日はメチャクチャ緊張しました」と笑い、「守備や打席での軸足への体重の乗せ方などを聞くことができました」と、幼い頃から憧れる同監督からの指導を感慨深く振り返った。
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

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全体練習後には出場記者会見が行われ、大久保哲也監督、中島大輔、常廣羽也斗(ともに青山学院大)、宗山が出席。大久保監督は「様々なコミュニケーションを図ることができましたし、4年生が26選手中21名と多いので団結力を強く感じます」とチーム力に手応えを感じるとともに「投手陣も打線もある程度イメージができてきました」と戦力面についても構想が固まってきていることを明かした。
アメリカ大学代表の映像も川村卓コーチを中心にチェックを進めており、4日朝には選手たちも交えてミーティングをする予定だ。敵地開催での優勝は2007年の第36回大会のみだが、大久保監督は「全員で“必ず勝つんだ”と一致団結して優勝したいです」と意気込んだ(選手コメントは後述)。
今後は4日にアメリカへ向けて出国し、現地時間4日に到着。5日に練習試合、6日に公式練習を行い、7日(日本時間8日)から全5試合を戦い2大会連続20回目の優勝を目指す。
選手コメント
中島大輔(青山学院大)※主将
「日に日に雰囲気も良くなっているので、もう1段階2段階結束を高めて一丸となって戦いたいです。チームの勝利のために自分らしいプレーをして、どんな状況でも全力でプレーします」
常廣羽也斗(青山学院大)
「アメリカは強いと思いますが自分のボールを投げることを大切にします。海外の選手と戦うのは初めてなのでワクワクしていますし、生活・食事・文化なども含めて楽しみにしています」
宗山塁(明治大)
「日本の選手たちの力を出せば勝てると思うので束になって戦うことや1球1球を大切にして戦いたいです。(昨年のハーレムベースボールウィークで対戦し)アメリカの投手は小さく動く球の精度や割合が高かったので、その対応は鍵になってくると思います。打者は早いカウントから強く振ってくるので守備からリズムを作っていきたいです」