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試合レポート

田中露朝の雪辱を果たす好投や白石美優の3安打3打点などでベネズエラにコールド勝ち

2024年7月31日

 7月30日(日本時間31日)、「カーネクスト presents 第9回WBSC女子野球ワールドカップ ファイナルステージ」(カナダ・サンダーベイ)の3日目が行われ、侍ジャパン女子代表はベネズエラと対戦。昨年のグループラウンド(広島県三次市で開催)で対戦した際は5対4のサヨナラ勝ちと大苦戦を強いられた相手に11対0の5回コールド勝ちを収めた。

 先発のマウンドに上がったのは昨年のベネズエラ戦と同じ田中露朝(ZENKO BEAMS)。前回は5回4失点でリードを許し、試合後に「返してくれたみんなへの嬉しさと自分の情けなさで」と号泣していた。
 そこから1年。「昨年は全体的に甘くなって、どうしようと焦ったことがボールに伝わってしまった。今回は強気で攻めていきたいです」とマウンドへ上がり、雪辱の投球を見せる。今季から走者無しでもセットポジションで投げることにしたことで制球が安定。カーブも有効に決まって緩急差が生まれ、キレのあるストレートやスライダーもより生きる結果となり、初回から2三振を奪うなど三者凡退に抑える。2回は味方の失策と安打で無死一、二塁のピンチを招くが「焦りは無くて、1個ずつアウトを取ろうと思いました」と慌てることなく連続三振とセンターフライに打ち取ってピンチを脱した。
 さらに3回は走者を出してもすぐに牽制で刺し、暑い気候ではあったが4回は三者凡退に抑える完璧な投球でベネズエラ打線を封じ込め、心技体で成長した姿を見せつけた。

 そんな田中露朝に対して、打線も強力援護。初回から楢岡美和(九州ハニーズ)のタイムリーで先制すると、2回には三浦伊織(阪神タイガースWomen)の2点タイムリー二塁打で試合の主導権を完全に握る。
 こうなると打線の勢いは止まらず、3回には白石美優(大阪体育大)のタイムリーで追加点を挙げると、さらに英菜々子(埼玉西武ライオンズ・レディース)と三浦の連続タイムリー、只埜榛奈(東海NEXUS)が押し出しを選び、4得点。4回にも白石のこの日3安打目となるライト前安打が2点タイムリーとなると、代打・長田朱也香(読売ジャイアンツ)のタイムリーと、只埜の内野ゴロの間に奪った得点で4点をダメ押し。得点を、5回から適用されるコールドゲームの規定となる10点差を超える11点に乗せた。
 そして5回は、初選出で今大会初登板の土屋愉菜(環太平洋大)が登板。同じく今大会初出場となった右翼手・田中美羽(読売ジャイアンツ)がライトゴロを奪い、遊撃手・岩見香枝(埼玉西武ライオンズ・レディース)も好守を見せるなど、バックも土屋を盛り立て無失点で試合を締めた。

 こうして投打が噛み合い3連勝。中島梨紗監督は「今日も接戦になると思っていたので、コールド勝ちという最高の結果で終われて良かったです」と笑顔を見せた。
 第4戦は、メキシコと日本時間8月1日午前0時から対戦。チームは勢いに乗り、メキシコは既に2敗を喫しているが、中島監督が「メキシコは今日、オーバーフェンスの本塁打を打ったと聞いたので、侮らずに戦いたいです」と話すように油断なく戦い、上位2チームに与えられる決勝戦進出に大きく近づきたい。

監督・選手コメント

中島梨紗監督

「田中露朝は今季一番良い投球でしたね。キャッチボールの時点からバランスが良かったので、そのままマウンドに上がって試合を作ってくれました。得点も取れるところでしっかり取ることができて良かったです。白石はもともと力があったのですが、ここに来たら若手なので、どこか遠慮がちで力を発揮できていなかったのですが、ここに来て思いきってバットを振ってくれています。そこも成長だと思います。(田中美羽も起用し今大会で野手全員 が出場)ライトゴロを綺麗に決めてくれましたし、試合に出られてない時の動き・ベンチワークも素晴らしい選手なので、ああいう結果を出してくれるとすごくベンチが盛り上がりますね。(今後に向けて)ヒットが出ない時にしっかり踏ん張って流れを持って来られるように戦っていきたいです」

田中露朝(ZENKO BEAMS)

「緩急を使いたいと思っていたので、カーブが良かったことがとても大きかったです。昨年の広島では悔しい思いをしたので、いつも以上に気合いが入って緊張もしましたが、上手くいきすぎて自分でも驚いています。ここまで後輩が活躍していたので、やったろうという気持ちになりました。去年とは気持ちの面もそうですし、フォームを変えて、そこが自分にフィットしている感覚があります。これからも今までの経験を生かした投球をしていきたいです」

白石美優(大阪体育大)

「国内合宿から調子が良いので継続できています。今持っている自分の力を発揮できています。失敗を恐れずにやるということをミーティングでも言われているので、思いきってプレーができています。チームの雰囲気もすごく良いので、これからも勝てるよう頑張っていきたいです」

カーネクスト presents 第9回WBSC女子野球ワールドカップ ファイナルステージ

大会概要 出場選手

大会期間

2024年7月28日~8月4日

7月29日(月)3:00 チャイニーズ・タイペイ 4 - 9 日本
7月30日(火)8:00 カナダ 6 - 7 日本
7月31日(水)4:00 日本 11 - 0 ベネズエラ
8月1日(木)0:00 日本 10 - 0 メキシコ
8月2日(金)0:00 日本 3 - 4 アメリカ
※開始時刻は日本時間(カナダ:時差-13時間)

決勝
8月4日(日)4:00 アメリカ 6 - 11 日本
※開始時刻は日本時間(カナダ:時差-13時間)

開催地

カナダ(サンダーベイ)

出場する国と地域

日本、チャイニーズ・タイペイ、ベネズエラ、アメリカ、メキシコ、カナダ

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