10月9日、「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024 日本 vs チェコ」(バンテリンドーム ナゴヤで11月9、10日)の出場選手発表記者会見が行われ、井端弘和監督が代表28選手を発表。「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」(11月9日から24日/日本、台湾で開催されるグループBは13日から)も同メンバーで戦い、大会連覇を目指す。あわせて井端監督の契約更新も発表され、2026年開催予定の第6回WBCまで指揮を執ることが決まった。
まず会見に井端監督とともに登壇した侍ジャパン強化委員会委員長の井原敦氏(日本野球機構事務局長)から井端監督の契約更新が発表された。昨年の就任以後の、アジアプロ野球チャンピオンシップ(以下アジチャン)優勝、今年の欧州代表戦での大学生4選手の招集などの若手発掘、今年のU-15W杯での初優勝、積極的に各代表合宿の視察や臨時コーチとして足を運んだことなど、将来も見据えた指導面・育成面での手腕を高く評価したことを理由に挙げた。
続いて井端監督が代表28選手を発表。「アジチャンのメンバーが10名、初選出が10名、WBCやオリンピックの経験者が8名とバランス良い構成になりました」と選考を振り返った。また、契約更新と若手選手が多く選考されたことへの影響について問われると「監督就任の打診を受けた時の“長く日本の野球が強くなり続けるために”“1人でも多くの国際大会を”というスタンスに変わりは無いので、影響はありません」と答えた。
初選出組に対しては「失敗を恐れずに思いきってやって欲しい」と果敢に戦うことを望み、「レギュラーシーズン同様の活躍をしてくれれば。全員が切り札です」と期待した。俊足が持ち味の五十幡亮汰(日本ハム)については「周東佑京(ソフトバンク)に匹敵する足がありますし、代走で躊躇なく盗塁や次の塁を狙えるので積極的にプレーして欲しいです」と選出の狙いや求める姿勢を語った。
そして今大会からの変更点として、前回大会ではオープニングラウンド4チーム中2チームがスーパーラウンドに進出できたことに対し、今回は6チーム中2チームしか進出できない。それだけに井端監督は「オープニングラウンドから負けられない戦いが続きますし、全試合を勝つつもりでいますから、13日の初戦がすごく大事になってきます」と幸先の良いスタートも鍵に挙げる。当然、そのためには直前合宿となる宮崎キャンプや大会前最後の実戦となるチェコ戦が重要な時間になっていきそうだ。
代表選手も決まり、大会連覇に向けて動き始めた侍ジャパントップチームが、まずはどのようにチームとして成熟していくか楽しみだ。
ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12
試合日程
オープニングラウンド(グループB)
2024年11月13日(水)19:00 日本 9 - 3 オーストラリア
2024年11月15日(金)19:00 日本 6 - 3 韓国
2024年11月16日(土)19:00 チャイニーズ・タイペイ 1 - 3 日本
2024年11月17日(日)19:00 日本 7 - 6 キューバ
2024年11月18日(月)19:00 ドミニカ共和国 3 - 11 日本
スーパーラウンド
2024年11月21日(木)19:00 日本 - アメリカ
2024年11月22日(金)19:00 日本 - ベネズエラ
2024年11月23日(土)19:00 日本 - チャイニーズ・タイペイ
決勝・3位決定戦
2024年11月24日(日)
開催球場
オープニングラウンド(グループB)
バンテリンドーム ナゴヤ、台北ドーム、天母スタジアム
スーパーラウンド・決勝・3位決定戦
東京ドーム
出場チーム
グループA
メキシコ、アメリカ、ベネズエラ、オランダ、パナマ、プエルトリコ
グループB
日本、韓国、チャイニーズ・タイペイ、キューバ、ドミニカ共和国、オーストラリア