4月5日、「ラグザス presents 第32回 WBSC U-18 野球ワールドカップ」(9月に沖縄県那覇市と糸満市で開催)に出場する侍ジャパンU-18代表の候補選手強化合宿の3日目が行われた。







最終日は春の暖かい日差しのもと、打撃主体の練習が行われた。初日に小倉全由監督から主将役に指名された小堀弘晴(健大高崎)を筆頭に、ウォーミングアップからグラウンドに大きな声が響き渡る。
フリー打撃では前日の紅白戦に午前は指名打者、午後は投手として出場した中村心大(早稲田実)から柵越えの当たりが飛び出し、同じく投手登録の奥村頼人(横浜)や新井瑛太(滝川)も快音を響かせた。U-18ワールドカップでは投手に球数制限があり、20名しか選手を登録することができないため、投打二刀流で出場できる選手は重宝されそうだ。
また、赤埴幸輝(天理)も柵越えの当たりを含む鋭い打球を連発。大栄利哉(学法石川)や為永皓(横浜)が「赤埴くんは意識が高く、自分のバッティング理論を持っているので、たくさん質問して教えてもらいました」と話していたこともあり、世代を牽引する打者としての期待が高まる。







ブルペンでは、第97回選抜高等学校野球大会で投打にわたる活躍を見せた奥村が力強いストレートに加えて、カーブやスライダーなどの変化球を投げ込んだ。投球を受けた小堀は「センバツ後で調整が難しかったと思いますが、ボールも綺麗でまとまった投球でした」と評価した。
練習の最後には野手陣の一塁到達タイムを計測し、藤田一波(智辯和歌山)やイーマン琉海(エナジックスポーツ)らが持ち味のスピードを存分にアピール。一方の投手陣は体幹トレーニングや念入りなストレッチを行った。午前中のみの練習ではあったが、実りのある時間となった。
3日間の合宿を打ち上げ、小倉監督は「初日から3日目にかけて、みんなの表情が良くなりました。この合宿での経験を得たことで、選手たちはまた大きく成長してくれるだろうと期待しています」と充実の表情を見せた。







また、代表選手の選出に向けては「今回の合宿に来ていない有望な選手も全国にたくさんいますから、夏の甲子園がいちばんの目標かもしれないですが、その先のU-18ワールドカップへ気持ちを向けて練習してもらいたいと思います」と話し、「脚が速くて守備ができること、そして速球を投げてくるピッチャーにどれだけ対応できるかを見ていきたいですね」と今後の展望も明かした。
3日間主将役を務め上げた小堀は「一人ひとりの選手が合宿で学んだことをチームに持ち帰り、夏の試合を戦い抜いて、成長した姿で日の丸を背負えたら本当に幸せだなと思います」と代表選出への思いを馳せた。自国開催のU-18ワールドカップ優勝を目指す上で、有意義な合宿となったに違いない。
選手コメント
中村心大(早稲田実)
「レベルが高い選手ばかりなので正直緊張していました。(前日の紅白戦を振り返って)チェンジアップで三振が取れたのは良かったですが、フォアボールが多かったので、 制球力がいちばんの課題だと思います。(バッティング練習について)木製バットを使うのは初めてでしたが、楽しかったです。U-18ワールドカップに向けて、自分にできることを一生懸命頑張ります」
新井瑛太(滝川)
「(前日の紅白戦を振り返って)まっすぐは空振りをたくさん取れたので自信を持てましたが、変化球を見切られることが多かったので、今後は変化球の質を追求していきたいです。3日間を通じて、ピッチャー同士で変化球の握り方やどういう感覚で投げているかを教えあったので、多くを学ぶことができました。(U-18ワールドカップに向けて)夏の大会の結果が大切になると思うので、強豪校を倒して甲子園へ行けるように頑張ります」
奥村頼人(横浜)
「全国のいろんな球児から選んでいただいてすごく光栄ですし、たくさんの学びがあった3日間でした。今日のブルペンでアナリストの方に質問しながら、自分の感覚と数値を照らし合わせられたことがいちばんの収穫です。U-18ワールドカップは自分がさらに成長できる機会だと思うので、まずは夏の大会で結果を残して日の丸を背負えるように頑張ります」
大栄利哉(学法石川)
「高校のトップレベルの選手たちと3日間過ごせて本当に楽しかったです。昨日の紅白戦では自分の持ち味を発揮して広角に打つことができましたし、しっかりワンスイングでボールをとらえることもできました。キャッチャーとして受けた中では芹澤大地(高蔵寺)くんのすべてのボールが一級品で驚きました。U-18代表に選んでいただけたら、自分の役割をしっかり全うして世界一になりたいです」
為永皓(横浜)
「今回の合宿メンバーに選んでいただいたことに感謝していますし、すごく楽しみな気持ちでこの3日間に挑みました。(前日の紅白戦のホームランについて)感触はあまり良くなかったですが、しっかり振り切った結果、スタンドに入ってくれました。合宿を通じて、低く強い打球を放つという自分の持ち味を発揮できたと思います。今後も自分の良さをしっかり出して、またこの場に戻ってこられるように頑張ります」