6月12日、大学日本一を決める第65回全日本大学野球選手権記念大会の決勝戦が行われ、中京学院大が5対2で中央学院大を破り、1993年の青山学院大以来の史上7校目となる初出場初優勝を決めた。
中京学院大(東海地区学生野球連盟)と中央学院大(千葉県大学野球連盟)、どちらが勝っても連盟勢初優勝となった一戦は、常に中京学院大が先行する展開で試合が進んだ。 中京学院大は2回に、楠拓也内野手(4年※指名打者として出場)がセンターオーバーのタイムリー二塁打を放ち先制すると、さらに相手失策により2点を先取。
4回に中央学院大・志岐晴太郎内野手(4年)にタイムリーを浴び1点を返されるが、5回に山崎善隆捕手(4年)の2点タイムリーと、楠の併殺崩れの間にさらに1点を追加し計5得点。このリードを5試合すべてに登板していたエース左腕・栁川優太投手(4年)が相手に的を絞らせない投球で凡打の山を重ねていき、9回8安打2失点で完投勝利。
全国優勝経験のある日本文理大、桐蔭横浜大、亜細亜大を立て続けに破り、準決勝の奈良学園大戦では9回2死から逆転勝利と快進撃を続けた中京学院大が、ついに大学野球界の頂点に立った。
ドラフト1位候補で侍ジャパン大学代表候補選手に選ばれている吉川尚輝内野手(4年)は「野球人生で一番嬉しいです」と喜びを爆発させ、「まだ実感が湧きません」と笑った。
4強の壁を越え全国準優勝
試合後、中央学院大・菅原悦郎監督は「ここまで来たので悔しいですが、特に投手陣が身を粉にして投げてくれました」と、準決勝までの4試合で3失点、被安打わずか13本に抑えてきた投手陣を称えた。
1回戦の第一工業大戦で、9回2安打完封勝利を挙げた石井聖太投手(2年)が準々決勝の東海大北海道キャンパス戦の2回直前で右ヒジの違和感を覚え降板し離脱。この緊急事態に臼井浩(4年)・田辺樹大(4年)・小串一愛(3年)の上級生投手陣が発奮し、11年前に超えることができなかった4強の壁を乗り越え、堂々の準優勝となった。
第65回全日本大学選手権記念大会・個人賞
個人賞 | 選手名 | ポジション | 所属(大学) | 学年 |
---|---|---|---|---|
最高殊勲選手賞 | 山崎 善隆 | 捕手 | 中京学院大 | 4 |
最優秀投手賞 | 栁川優太 | 投手 | 中京学院大 | 4 |
首位打者賞 | 山崎善隆 | 捕手 | 中京学院大 | 4 |
敢闘賞 | 志岐晴太郎 | 内野手 | 中央学院大 | 4 |
特別賞 | 鈴木佳佑 | 投手 | 奈良学園大 | 4 |
※栁川優太:33回 1/3登板、4勝、防御率 1.08
※山崎善隆:17打数8安打 打率.471
第40回 日米大学野球選手権大会
大会概要
出場選手
全日本大学野球連盟 公式サイト(外部サイト)
大会結果
第1戦 7月12日(火) 日本 2 - 1 アメリカ
第2戦 7月13日(水) アメリカ 0 - 1 日本
第3戦 7月15日(金) 日本 0 - 1 アメリカ
第4戦 7月16日(土) アメリカ 10 - 2 日本
第5戦 7月17日(日) 日本 5x - 4 アメリカ
大会期間
2016年7月12日~17日(※予備日7月18日)
会場
7月12日(火)、13日(水)ハードオフエコスタジアム新潟(新潟)
7月15日(金)明治神宮野球場(東京)
7月16日(土)、17日(日)草薙球場(静岡)
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