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日米大学野球特集 日米大学野球に出場した名選手たち~日本代表・後編~

2016年7月10日

 7月12日から始まる第40回日米大学野球選手権大会。これまで多くの日米有望大学生選手が出場し、その後には日米両球界で活躍する選手たちが数多く輩出している。
 今回は現在のプロ野球界で活躍する選手が多い第30回大会以降の大学日本代表選手たちを紹介する。

松坂世代の精鋭たちがメジャー予備軍と真っ向勝負

 1998年夏の甲子園を湧かせた、いわゆる「松坂世代」の選手たちが多く出場したのが、彼らが上級生となった2001年の第30回大会と2002年の第31回大会だ。
 第30回大会の記念大会開幕戦は大会史上始めて沖縄県で開催された。会場となった浦添市民球場では正午の時報とともに日米両チームの選手・スタッフがグラウンドに整列し、激戦地となった南部の方向へ黙とうをささげた。
 その試合に登板したのが新垣渚投手(九州共立大/現ヤクルト)。地元での凱旋登板は惜しくも敗戦投手となったが、北谷球場で行われた第2戦では、館山昌平投手(日本大/現ヤクルト)と久保裕也投手(東海大/現DeNA)のリレーで勝利を収めた。
 第3戦では日本ハムで活躍した多田野数人投手(立教大)が、第4戦では久保が大会タイ記録となる15奪三振を記録し、大学日本代表が第5戦を前に優勝を決めた(最終成績は大学日本代表の3勝2敗)。

 翌2002年に行われた第31回大会は、第2戦で和田毅投手(早稲田大/現ソフトバンク)が11回完投勝利の末サヨナラ勝ちに導くなど、第5戦まで優勝が分からない緊迫した戦いとなった。迎えた第5戦は和田、木佐貫洋(亜細亜大/現巨人スカウト)の投手リレーで2失点に抑えたものの、打線が奮わず1-2で惜敗。米国開催での初優勝はならなかった。

 2年続けての米国開催となった2003年の第32回大会では、ジェレッド・ウィーバー投手(現エンゼルス)、ジャスティン・バーランダー投手(現タイガース)、ダスティン・ペドロイア二塁手(現レッドソックス)らを揃えた大学米国代表に5勝0敗と完敗を喫するが、日本開催となった2004年の第33回大会では主将を務めた大松尚逸外野手(東海大/現ロッテ内野手)が最高殊勲選手を獲得する活躍などで大学日本代表が5勝0敗と雪辱した。

ハマの守護神は日米大学野球からその片鱗を見せていた!

 米国開催で大学日本代表が初めて優勝したのが、2007年の第36回大会だ。斎藤佑樹投手(早稲田大/現日本ハム)とともに1年生ながら選出された右腕・村松伸哉投手(国学院大)が抑えとして最高殊勲選手を獲得する大活躍で大学日本代表が3勝2敗と勝ち越した。
 2009年の第37回大会では斎藤、澤村拓一(中央大/現巨人)、菅野智之(東海大/現巨人)、野村祐輔(明治大/現広島)、東浜巨(亜細亜大/現ソフトバンク)らの豪華投手陣を揃えた。大会は第5戦で延長11回にもつれ込む激闘を制し大学日本代表が3勝2敗で優勝した。
 2011年の第38回大会では、野村、菅野、東浜、中後悠平(近畿大/現ダイヤモンドバックス・マイナー)、藤岡貴裕(東洋大/現ロッテ)、三上朋也(法政大/現DeNA)、福谷浩司(慶應義塾大/現中日)、大瀬良大地(九州共立大学/現広島)、岩貞祐太(横浜商科大/現阪神)と投手陣9人全員が後にプロ入りするというメンバー構成だったが、大学米国代表もマーカス・ストローマン投手(現ブルージェイズ)らを擁する強力布陣で、大学米国代表が3勝1敗1分で優勝した。

 前回、2013年の第39回大会は、山﨑福也投手(明治大/現オリックス)と関谷亮太投手(明治大/現ロッテ)が1勝ずつを挙げ、優勝の行方は第5戦までもつれ込んだ。一進一退の試合となったが、大学日本代表が1点リードの5回に梅野隆太郎捕手(福岡大/現阪神)と中村奨吾内野手(早稲田大/現ロッテ)の連続本塁打で大学米国代表を突き放し、投手は山﨑福也、関谷、山﨑康晃(亜細亜大/現DeNA)の投手リレーで7-4と逃げ切り勝ち。大学日本代表が2大会ぶり17度目の優勝を決めた。
 最高殊勲選手には関谷が選ばれ、抑えとして起用され3試合2セーブを記録した山﨑康晃の活躍も目立った。

 3年ぶりの開催となる第40回大会は7月12日に開幕し、7月17日までに計5試合がHARD OFF ECOスタジアム新潟、明治神宮野球場、静岡草薙球場の3会場で行われる(日程詳細は下記参照)。今年もまた日米両球界の有望選手たちによる競演に期待だ。

第40回 日米大学野球選手権大会

大会概要
出場選手
全日本大学野球連盟 公式サイト(外部サイト)

大会結果

第1戦 7月12日(火) 日本 2 - 1 アメリカ
第2戦 7月13日(水) アメリカ 0 - 1 日本
第3戦 7月15日(金) 日本 0 - 1 アメリカ
第4戦 7月16日(土) アメリカ 10 - 2 日本
第5戦 7月17日(日) 日本 5x - 4 アメリカ

大会期間

2016年7月12日~17日(※予備日7月18日)

会場

7月12日(火)、13日(水)ハードオフエコスタジアム新潟(新潟)
7月15日(金)明治神宮野球場(東京)
7月16日(土)、17日(日)草薙球場(静岡)

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