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試合レポート

柳が7回12奪三振、京田の決勝打で連勝/第40回日米大学野球 第2戦

2016年7月13日

 7月13日(水)、「第40回日米大学野球」の第2戦がハードオフエコスタジアム新潟で行われた。第1戦を2-1で制した侍ジャパン大学代表は、第2戦も先発・柳裕也投手(明治大)が7回2安打12奪三振と大学米国代表打線を寄せ付けず、1-0と僅差のゲームをモノにして、開幕2連勝を飾った。

柳の力投に京田が応える

 夕方すぎまで断続的に降っていた雨の影響で試合開始が12分遅れたマウンドに上がったのは、昨年のユニバーシアードでも好投を見せた経験豊富な柳裕也投手(明治大)。
 柳は1回を難なく三者凡退に斬って取ると、2回から圧巻の投球を見せる。今日4番・指名打者に入ったケージェー・ハリソン内野手(オレゴン州立大)から107km/hのカーブで見逃し三振を奪うと、そこから140km/h台前半のストレートと緩いカーブを中心とした配球で脅威の8者連続三振。大学米国代表・ジョージ・ホートン監督は「カーブからカウントを取りにくる投手は米国には、あまりいない。カーブでカウントを取られ、カーブと予想ししていたタイミングでストレートが来るなど、非常にスマートな配球をされてしまった」と脱帽した。

 この力投に打線が応えたのが5回表。大学米国代表の2番手・デービッド・ピーターソン投手(オレゴン大)から四球とけん制悪送球で無死三塁のチャンスを作ると、7番・京田陽太内野手(日本大)がセンター前に運ぶ先制タイムリーを放ち、日本が先制した。
 前日は無安打に抑えられた京田だったが、「相手投手の球がかなり動くので、落ちる前に球を捌こうと、打席でギリギリまで前に立ちました」という対策が見事に功を奏した。
 この虎の子の1点を柳が7回2安打無失点12奪三振、8回から登板した田村伊知郎投手(立教大)が打者6人をパーフェクトに抑え、1-0で侍ジャパン大学代表が2戦続けて投手戦を制し、優勝に王手をかけた。

 1日の移動日を挟み、第3戦は15日に18時から明治神宮野球場で行われる。先発には東京大史上33年ぶり2人目の選出となった左腕・宮台康平投手の登板が予定されている。

コメント

侍ジャパン大学代表・横井人輝監督

「柳が緩いボールを使って上手く投げてくれました。(8回から田村に代えたのは)ブルペンで田村が相当気合い入っていたので、“これは早く使わないといけない”と思ったので(笑)何とか田村に繋いで勝利を目指すという形作りが第2戦までにできたのは今後大きいです」

侍ジャパン大学代表・柳裕也投手(明治大)

「昨年のユニバーシアードで経験したことを生かせました。相手のスイングが鋭く、2死一塁でも大ピンチに思えるほどだったので、一球一球全力で腕を振って投げました」

大学米国代表・ジョージ・ホートン監督

「昨日の悪夢を再び見ているようでした。こんなに打てない選手たちではないだけに我々もフラストレーションが溜まっています。投手は良い投球をしてくれているので、敗因はすべて打撃です」

第40回 日米大学野球選手権大会

大会概要
出場選手
全日本大学野球連盟 公式サイト(外部サイト)

大会結果

第1戦 7月12日(火) 日本 2 - 1 アメリカ
第2戦 7月13日(水) アメリカ 0 - 1 日本
第3戦 7月15日(金) 日本 0 - 1 アメリカ
第4戦 7月16日(土) アメリカ 10 - 2 日本
第5戦 7月17日(日) 日本 5x - 4 アメリカ

大会期間

2016年7月12日~17日(※予備日7月18日)

会場

7月12日(火)、13日(水)ハードオフエコスタジアム新潟(新潟)
7月15日(金)明治神宮野球場(東京)
7月16日(土)、17日(日)草薙球場(静岡)

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