9月3日から9月11日まで韓国・釜山で開催される第7回WBSC女子野球ワールドカップで大会5連覇を目指す侍ジャパン女子代表。目前の戦いを前に8月16日夜、東京都港区の品川ステラボールにおいて楽天カードpresents 侍ジャパン女子野球日本代表「マドンナジャパン壮行会」が華やかに行われた。
壇上に上がったのは大倉孝一監督、コーチ、選手20名の精鋭たち。そこに侍ジャパン女子代表公式サポーターである乃木坂46から衛藤美彩さん、北野日奈子さん、寺田蘭世さん。侍ジャパン公式応援キャラクターの「応援侍たまベヱ」も加わり、会場に集まった約700名のファンと共に5連覇へのボルテージは一気に高まる。
こうして19時から始まった壮行会。まず「トークコンテンツ」では、トライアウトやここまでの強化合宿の様子が後ろのスクリーンに映し出されるなか、選手たちの紹介と意気込みが語られた。
その中で川端友紀内野手(埼玉アストライア)は兄で同じく侍ジャパントップチームの川端慎吾内野手(東京ヤクルトスワローズ)との秘話を披露。
「兄妹で侍ジャパンのユニフォームを着て試合に出ることはなかなかできない。世界一を目指そう」と互いに誓い合ったことを明かした上で、海外での試合に対するアドバイスももらい、事前の情報収集に抜かりはないと力強く語った。
続いては「ゲーム対決コンテンツ」。乃木坂46のメンバーと共に3チームにわかれてのゲームでは、これまでやや緊張していた選手たちからも笑顔があふれる。
ただ、そこは勝負の世界に生きる侍ジャパン女子代表。チーム最年少の高校生投手・清水美佑投手(埼玉栄高校3年)がピッチング対決でチームを最下位からトップタイに押し上げるという勝負強さを出せば、同じチームの大倉監督や先輩たちはまるで試合に勝ったような大喜び。チームカラーである「どんな時も真剣」な様子に会場からも大きな拍手が送られた。
この後は当初予定になかったサプライズが。乃木坂46の3名からは侍ジャパン女子代表に対して、お守りとメッセージフラッグが送られ、侍ジャパン女子代表メンバーはそのお礼として乃木坂46のヒットソング「おいでシャンプー」の完コピダンスを披露。途中からは選手達に誘われた乃木坂46のメンバーも加わり夢のコラボにダンスが実現し、観客からも大きな歓声があがった。
「選手たちが野球の合間を見て2週間ほど練習した」というこのダンスには大倉孝一監督も満足げ。「一度僕もチェックしたんですけれど、キレがイマイチだったんです。今日はまあまあですがこれから反省会です」と言いながら、大会5連覇を目指すチームの結束力に手ごたえを得ていた。
また、実は「欅坂46ファン」とカミングアウトした荒木未来選手(アサヒトラスト)も、「今、この瞬間に乃木坂46ファンになると心を決めました」と高らかに宣言しながら笑顔を見せた。
このように1時間余り終始明るい雰囲気で進んできたイベントもフィナーレ。乃木坂46メンバーと会場のファンからコールが送られると選手たちは再び引き締まった表情になり、これから始まる挑戦に向けて気合を入れなおす。
大倉孝一監督は壮行会開催の謝意を述べた後、力強く宣言する。
「目標は5連覇。それに加えて私たちは女子野球を広めるという使命を持っています。野球を頑張っている女の子のために、一生懸命頑張る姿を見せていきます!」
続いて3大会連続でキャプテンを務める志村亜貴子選手(アサヒトラスト)もマイクを握る。
「このような会を開いていただいて、本当にありがとうございます。皆さんに良い報告を出来るよう頑張ってきたい。5連覇目指して全員で戦ってきます」と、真っすぐな目で誓った。
そして最後は全員で円陣を組み、侍ジャパン女子代表を激励してイベントは終了。会場を後にするファンをマドンナジャパンメンバー全員がハイタッチと共に会場からお見送りするという、嬉しいサプライズもあり、最後まで感謝と笑顔の絶えない壮行会となった。
この後、侍ジャパン女子代表は東京での直前合宿の後、いよいよ韓国・釜山の地へ乗り込む予定。この日、会場からもらった元気と期待を心に秘めて、強く・美しきマドンナたちは、前人未到の大会5連覇へ挑んでいく。
第7回 WBSC 女子野球ワールドカップ
大会概要
第7回 WBSC 女子野球ワールドカップ 出場選手(2016年7月10日発表)
大会期間
2016年9月3日~11日
オープニングラウンド
9月3日(土)19:00 カナダ 2 - 8 日本
9月4日(日)14:00 日本 12 - 0 オランダ
9月5日(月)14:00 日本 18 - 0 インド
スーパーラウンド
9月7日(水) 14:00 ベネズエラ 2 - 7 日本
9月8日(木) 19:00 日本 10 - 0 チャイニーズ・タイペイ
9月9日(金) 19:00 日本 10 - 0 オーストラリア
9月10日(土)14:00 日本 6 - 0 韓国
決勝
9月11日(日)18:00 日本 10 - 0 カナダ
会場
韓国釜山広域市キジャン郡
侍ジャパン女子代表候補 マドンナジャパン座談会
【第1回】マドンナジャパンの注目3選手の素顔
【第2回】3選手がそれぞれに感じる女子野球界の変化を語る>
【第3回】マドンナを目指す全国の野球女子たちに伝えたいこと