12日午後、東京都内にて11月16日から東京ドームで開催される『ENEOS アジアプロ野球チャンピオンシップ2017』に関する記者会見が行われ、日本代表・侍ジャパントップチームの稲葉篤紀監督が出場メンバー25名を発表した。
「オーバーエイジの3人をどう選んで、どのようにプレイヤーとして戦ってもらうのかというところを非常に悩んだ」と語った稲葉監督が発表したメンバーは、下記の通り。
投手(11名)
#13 山岡泰輔(オリックス・バファローズ)
#16 又吉克樹(中日ドラゴンズ) ※オーバーエイジでの選出
#18 多和田真三郎(埼玉西武ライオンズ)
#19 山﨑康晃(横浜DeNAベイスターズ)
#20 近藤大亮(オリックス・バファローズ)
#21 今永昇太(横浜DeNAベイスターズ)
#23 薮田和樹(広島東洋カープ)
#25 平井克典(埼玉西武ライオンズ)
#30 石崎剛(阪神タイガース)
#34 堀瑞輝(北海道日本ハムファイターズ)
#90 田口麗斗(読売ジャイアンツ)
捕手(4名)
#10 近藤健介(北海道日本ハムファイターズ)
#22 田村龍弘(千葉ロッテマリーンズ)
#52 宇佐見真吾(読売ジャイアンツ)
#62 甲斐拓也(福岡ソフトバンクホークス)※オーバーエイジでの選出
内野手(7名)
#1 京田陽太(中日ドラゴンズ)
#6 源田壮亮(埼玉西武ライオンズ)
#7 外崎修汰(埼玉西武ライオンズ)
#8 中村奨呉(千葉ロッテマリーンズ)
#11 西川龍馬(広島東洋カープ)
#12 松本剛(北海道日本ハムファイターズ)
#33 山川穂高(埼玉西武ライオンズ)※オーバーエイジでの選出
外野手(3名)
#9 オコエ瑠偉(東北楽天ゴールデンイーグルス)
#37 桑原将志(横浜DeNAベイスターズ)
#51 上林誠知(福岡ソフトバンクホークス)
オーバーエイジ枠は、中日・又吉克樹、ソフトバンク・甲斐拓也、埼玉西武・山川穂高の3名。「(選手同士の)やりやすさと、2年後の東京五輪を意識して」と稲葉監督が語るように、大きく年の離れた選手ではなく、いずれも年齢制限を少し超えた世代からの選出となった。
なお、上記の選手発表のほか、トップチームの打撃コーチを金子誠ヘッドコーチが兼務することも発表。アジア制覇を目指す稲葉篤紀監督含む6名のコーチングスタッフと、25名の選手がこれで出揃った。
会見は2部制で行われ、日本代表選手発表会見後には、チャイニーズ・タイペイの洪一中(ホン・イージョーン)監督、韓国の宣銅烈(ソン・ドンヨル)監督、稲葉監督の出場三ヶ国の代表監督が揃って、大会の意気込みを語った。
台湾の洪監督は、「今大会は若い選手が成長するための素晴らしい機会であり、多くのことを学んでくれると思う」と話し、チームの武器を問われると「リーグ全体として、打者が成績を残している傾向にあるが」と前置きした上で「攻撃面」と答えるなど、打撃力に秀でたチーム編成であることを語った。メンバーには、NPBで活躍している陳冠宇(チェン・グァンユウ/千葉ロッテマリーンズ)、陽岱鋼(ヨウ・ダイカン/読売ジャイアンツ)がいずれもオーバーエイジ枠で選出されており、国内リーグで4割を超えるアベレージを残した注目株・王柏融(ワン・ボーロン)を含めた3名に、洪監督は大きな期待をかける。
韓国・宣監督は、洪監督同様、「アジアの未来を担う選手たちの大会ということで大変いいことだ」と、大会への期待を語った上で、「これまではお見せできなかったような野球をみせたい」と、いままでとは違う準備を施し大会に挑むことを“予告”。過去にトップレベルでの代表経験のある選手は金ハソン(キム・ハソン/NEXEN HEROES)のみで、「先の東京五輪も見据えて」という理由でオーバーエイジ枠もひとりも活用していないフレッシュな陣容となった。自国の注目選手には、咸德柱(ハム・ドクジュ/DOOSAN BEARS)、張現植(チャン・ヒョンシク/NC DINOS)といずれも1995年生まれの若い投手ふたりの名前を挙げ、「日本でのプレー経験、国際大会でコーチを務めた経験を生かしたい」と、自身の新監督としての意気込みも口にした。
最後にマイクを持った侍ジャパン・稲葉監督は、「選手も決まり、いよいよ初陣だなという気持ち。開催国として、負けられないなと思っている」と語り、「強く結束をし、台湾、韓国に強さを示したいと思っています。東京五輪のメンバーになりうるメンバーたちと、いい準備をして、大会で優勝したいと思っております」と熱い戦いを繰り広げることを誓った。
ENEOS アジア プロ野球チャンピオンシップ2017
大会期間
2017年11月16日~11月19日
予選
11月16日(木)19:00 日本 8 - 7 韓国
11月17日(金)19:00 韓国 1 - 0 チャイニーズ・タイペイ
11月18日(土)18:30 チャイニーズ・タイペイ 2 - 8 日本
決勝
11月19日(日)18:00 日本 7 - 0 韓国
開催球場
東京ドーム
出場チーム
チャイニーズ・タイペイ代表、韓国代表、日本代表
侍ジャパン選手紹介
2017年11月6日 先発投手編
2017年11月7日 中継ぎ・抑え投手編
2017年11月8日 捕手編
2017年11月9日 内野手編
2017年11月10日 外野手編